どうも!
最近英語熱が復活してきているので、また英語に関しては考える時間が多い今日この頃。TOEICでもまた受けてみようかなーと考えています。
というわけで、今回のテーマは、「英文法」でございます。
みんなが敬遠しがちな英文法。英語学習の項目の中で、圧倒的に不人気という印象があります。
しかし僕は、英語学習において英文法は、単語学習よりも重要だと思っています。英文法をしっかりやるだけで、その後の英語力の伸びのスピードも変わってくると思っているので、敬遠すると逆に英語力の伸び悩みに苦しむ事になるかと思います。
英語を学習するなら、どうせなら文法をしっかりやってガチ勢っぽい英語を身につけてほしいので、参考にしてみてください。
なぜ英文法を敬遠するのか
英文法の学習は、とにかく不人気です。特に、英語でコミュニケーションを取れるようになりたいという人達にとっては、英文法はまるで親の仇のごとき扱いです。
なぜ英文法の学習はこんなにも嫌われているのか。それを考えるに当たって、こちらの記事が参考になりました。
要約すると、次のようになります。
- 小学校~高校まで、日本の英語教育は文法偏重である
- 現状、多くの日本人は英語でのコミュニケーションは得意とは言えない
- グローバル化に伴い、英語におけるコミュニケーション力向上に皆重点を置き始めた
→文法偏重の教育では話せるようにならなかったので、文法をやる事が疑問視されている
という事で、要は、
英文法をやっても、英語話せるようにならないじゃないか!!
と、皆さんが思っているという事です。
My another friendの何が違う?
さて、ちょっと話が変わります。
突然ですが、ここで英文法に関するクイズを出したいと思います。これが出来たら、多分TOEIC900点くらい取れると思う、というくらい、出来る人が少ない問題です。
”My another friend”
という語句、実は文法的に間違っています。どこが間違っているのかを説明し、正しく直してください。答えは2つあります。
考え中。
考え中。
考え中。
… はい、終了!
出来ましたか?
まずは正解はAnother friend of mineか、My other friend、です。(なぜこの答えになるのかは、今回の記事の一番下に書いてあります。)
これ、出来ましたか?正直、出来てたらこの記事読む必要ないです。
なんでこんな問題を出すかというと、My another friendのような、一見間違っていない語句を会話でいうと、ネイティブに笑われる可能性があるからです。
大した問題ではないじゃん、と思うかもしれません。間違っているからなんなの?伝わればいいじゃん、と。
英語を学習し始めて間もない頃は、それでいいです。とにかく伝えることに集中しましょう。
しかし、”伝わればいい”をずっと繰り返して、反省もなく間違いを改める事もしないという態度だと、当然あなたの英語は向上しませんので、注意してください。
英文法不要論に対する僕の意見
さて、巷の英文法不要論の話に戻ります。
確かに、英文法を勉強しても、今までコミュニケーションに役立ったという感覚がある人は少ないのでしょう。
そういう人達の意見としてよくあるものが、以下の二つだと思います。
- 文法偏重の日本の英語教育で、話せるようにならなかった
- 気にしすぎると、言いたい事が言えなくなってしまう
- ネイティブスピーカーも、話すときに文法を間違える
このことに関しての僕の意見を述べたいと思います。
文法偏重の日本の英語教育で、話せるようにならなかった
日本では、中学校~高校までの6年間で英語を勉強しますが、たいていの人は話せるようになりません。
それは、日本の英語教育が英文法に偏っているためである、と大半の人が認識しているのだと思います。
上の参考記事でも述べられていましたが、多くの日本人が英語を話せないのは、文法に偏った勉強をしているせいではなく、単に英語でのコミュニケーションの絶対量、要はアウトプットが足りないだけです。
アウトプットとかいう小難しい単語を使ってしまいましたが、要は英語で話す練習が単に足りないだけ。
だから、文法偏重の指導を見直そう、というと、ちょっと努力のベクトルが違うような気がします。
英語でのアウトプットの量を増やす方向に、指導なり勉強法を変える、というほうが、方向性としては正しいのでは?と思います。
気にしすぎるといいたいことが言えなくなってしまう
彼らの1番の主張は、文法を気にしすぎると、言いたい事が言えなくなってしまう、というものです。
これは、確かにその通りですね。英語のコミュニケーションにおいては、何も言えないというのは一番良くないので、僕も常にガッチガチに文法を気にするべき、だとは思っていません。
僕が文法を大切にするべきだと思う理由は、ただ単に、「あ、あの時間違っちゃったな…」という部分を、素直に認め、次に正しく言えるようにという向上の姿勢を持っていようよ、という事です。そうでないと、いつまでも微妙な英語のままで終わってしまうよ、ということなのです。
留学中に海外生活が長い人にたくさん会いました。また、日本に来てからも、英語圏出身の人を夫・妻に持つ人とも交流がありました。
そういう人達は、ネイティブ並みの英語力を誇っていそうなのですが、実は、微妙な英語を話す人達がたくさん、もうたっくさんいます。
上の例のようにMy another friendと言ったりとか。
I have a questions.と言ったりとか。
こういうのはすべて、文法なんてどうでもいいとおもっていることに起因しているのです。
確かに、コミュニケーションですから、伝える気持ちというものが一番大切ですし、間違ってもいいから何か話すべきです。
だけど、間違っていることを改めないでいると、進歩のない人だと思われるだけです。
「いつまでたっても、この人の英語は上達しない」と思われたいですか?という話です。
ネイティブだって間違えるじゃないか
こちらの意見もよく聞きます。ネイティブだって、英語を話している時に文法を間違えているじゃないか、と。
確かに、これも正しい。そもそも日本人だって、話している時に完璧な文法で話している人など誰もいないし、むしろ間違いだらけでしょう。
しかし、これに関しては、慣用表現として受け入れられる範囲の文法間違いであれば、という条件がつきます。
日本語でいうと、
「全然大丈夫」
という表現を、皆さん日常的に使っているかと思います。
この表現は、文法的には正しくありません。本来、「全然~」という表現は、「全然~ない」とセットで使われるものですが、日常的に生活でここを気にしている人は皆無でしょう。つまりこれは、慣用表現として受け入れられている文法的な間違いなわけで、使っちゃって全然オッケーなわけです。
しかし一方で、こんな日本語を話す人もいないわけです。
英語も同じです。
例えば、I don’t know who is he.というネイティブは、確かにいます。
しかし、上のAnother friend of mineをmy another friendというネイティブは、一人もいませんよ、という話です。
英語ネイティブが文法的におかしい表現をつかっているからといって、我々が日本人の感覚で英文法を間違えて話す、ということは、根本的に別な話なのです。
英文法を学ぶメリット
英文法を学ぶことには、笑われるのを防ぐ、ということ以外にもメリットがありますので、そちらについてお話しします。
単語より覚える項目は少ない
英文法も英単語も、勉強すると英語がより分かるようになるという効果があります。
そして英文法の場合、英単語より圧倒的に覚える項目が少ないのです。
僕のそもそもの疑問が、なぜ覚えるものが星の数ほどある英単語を覚える事はみんな心血を注ぎ、覚えるものが単語よりはるかに少ない英文法はおざなりにするのか、という事です。
大体の理由が、単語の方が覚えやすいし、英語を勉強した気になるから、だとは思いますが。
英文法はたしかに、一項目覚えるのに時間がかかります。そして、一つ覚えるのに多少の理論みたいなものも付随してくるという部分はあるでしょう。
しかしそれでも、英単語より覚えるものは圧倒的に少ないのです。
英文法は、本気を出せば、英会話や留学に必要な程度のものであれば半年~一年で終わります。
しかし英単語は、覚えることに終わりがないわけですよ。
あなたが本当に英語初心者であれば、単語一つ覚えるごとの効果というのは実感しやすいと思います。あまりにも頻出のものを覚えていくので、今日覚えたものが明日出てくるなんてことがありえるからです。
しかし、英語に習熟して行くにつれ、その効果は薄れます。覚えても覚えても、その覚えた単語と出会う確率は、あなたが英語に習熟していくにつれ低くなるという現象が起こります。
この辺のことは、こちらの記事にも詳しく書いてあるので、参考にしてみてください。
英単語も英文法も、どちらも英文の理解を助けるものですが、英文法の方が遥かに短時間で終わるので、まずその認識を持っておきましょう。
ネイティブ対応のステージが一つ上がる
もう一つの効果は、主にコミュニケーション面でのものです。
英文法に精通し、ある程度正しく英語が話せるようになると、ネイティブの対応の仕方が変わります。
どう変わるかというと、「あ、この人英語ちゃんとわかるな」と感じ取り、それに合わせたレベルで話してくるようになるのです。
僕はアメリカにいましたが、アメリカ人は優しいので、どんなに下手な英語でも「うんうん」と聞いてくれる人は比較的多いです。そして、あなたのレベルに応じて、話すスピードも変えてくれます。
あなたが英語ちゃんとわかっている感を出すと、当然ネイティブも話すスピードが速くなり、あなたを「英語が分かる人」として対応します。
非ネイティブとしては頑張ってついて行こうとするわけなので、必然的にあなたのスピーキングのレベルも上がっていく、というわけです。
まとめ
「なぜ英文法は重要なのか?元英語オタクが解説します!」
- スピーキングに活きないと思われがち
- 日本人感覚で間違った英文法を使うのはおすすめしない
- 単語よりも覚える項目は少ない
- 英文法に気を付けていると、ネイティブから英語ができる人と認識されやすい
*Another=an+other。a、the、this、that、these、those、some、anyのような”不定冠詞および冠詞相当語句”とmyなどの所有格は、一つの単語に二つは使えません。my a friendとかa my friendのようには使えないのと同じ。my another friend だと、friendという単語にmyとan両方使っていることになるので、文法的に正しくない。
なので、単純にanを落とす"my other friend"が一つ目の正解。
ちなみに、こういう「所有格も冠詞も一緒に使いたい場合」だと、「不定冠詞および冠詞相当語句+名刺+of+所有代名詞」の語順になります。なので、"another friend of mine"が二つ目の正解。ややこしくてすいません!