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人生がいつまで経っても変わらない…と感じている人は、向き合うべき事に向き合っていない、という話

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どうも、絶望系英語ブロガーのたかひろ(@LongHardHell)です。


今回は、自分への戒めという意味でも、思い入れのある記事になりそうです。


題して、


「人生がいつまで経っても変わらない…と感じている人は、向き合うべき事に向き合っていない、という話」


です。


「今度こそは人生変えたい」


今まで、人生で何回願ってきたでしょうか。


そして、願い虚しく元の生活にいつのまにか戻っている事に気付き、思うのです。「また、ダメだったか…」と。


誰かに会った、素晴らしい本に出会った、素晴らしい言葉に出会った…そのような事で人生が変わったという、劇的な体験をした事がある人もいるでしょうが、僕はわりと少数派だと思ってます。


結局のところ、本を読んでとか、人に会ったからという事で一時的にやる気が出た事によって人生が変わるなんて事は、あまりないのではないでしょうか。


しかし、人生このままで良いわけはないので、もっと人生を変える、という事について、突っ込んで考えてみました。参考になったら幸いです。


名言とか本とか読んだだけでは変わらない

“人生を変える”というテーマに関して、大前研一さんの有名な言葉があります。

人間が変わる方法は3つしかない。1つ目は時間配分を変えること。2つ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。どれかひとつだけ選ぶとしたら、時間配分を変えることが最も効果的。

大前研一

僕は、20代前半の時に初めてこの言葉に触れました。当時はこの言葉に感心し、人生変えよう!と何回も意気込んでいましたね。


しかし、ある程度歳を重ねてから思うのは、こんな言葉に触れたくらいで人生変えられるなら、みんな変わってるという事です。


大前研一さんの言う事を実践したら、まぁ確かに人生変わるでしょう。付き合う人を変えて環境変えて…って事ですから、当然変化は出ます。しかし、それが安易に出来ないし、実行できる行動力が備わっていないから皆困っているわけで笑


僕のような生まれながらにニート気質がある天邪鬼には、こんな言葉くらいで行動ができるようなプログラムは組まれていないわけです。一時的にやる気は出るかもしれませんが、いつのまにか元の習慣に戻っていて、人生が変えられない自分に嫌気が差す→更に自分を変えられないという思いを強くする…という悪循環になるわけです。


というわけで、人生を変えるには、もっと根本的ななにかが必要なのではないか?と思うのです。

キーストーンハビットとは?

さてここで、参考になりそうな考え方があります。

“キーストーンハビット”というものです。

…つまり、目標達成のために、「たばこをやめよう」と考えたことだった。それがきっかけとなって、いくつもの変化が引き起こされ、やがて彼女の生活のあらゆる面に広がっていった。

(中略)

旅行から帰って6ヶ月、彼女はたばこをやめてジョギングを始めた。すると、食生活や働き方、睡眠、貯金のしかたも変わり、仕事のスケジュールをきちんと決め、将来の計画を立てるようになった。走る距離も伸び、ハーフマラソンからフルマラソンを走るようになった。大学に戻り、家を買い、婚約もした。やがて、研究者の目に止まってスカウトされた。

研究者がリサの脳の画像分析を始めたところ、驚くべき発見があった。ある神経パターン(以前の習慣)よりも、新しいパターンが優先されていたのだ。

(中略)

その変化を起こしたのは、カイロへの旅行や離婚や砂漠横断ではなく、リサが「喫煙」という一つの習慣を変えることに専念したためだと、研究者たちは考えている。(中略)一つの習慣に狙いを定めることで、他の行動もプログラムしなおすことに成功したのだ。

このような習慣を、キーストーン・ハビット(要となる習慣)という。

講談社 「習慣の力」チャールズ・デュヒッグ著/渡会圭子 訳 p5〜6より引用

キーストーン・ハビットとはつまり、その1つの習慣を良い方向に転じさせることにより、その他の悪習も良い方向へ転じさせる事が出来るもの、というものです。


んな上手い話が…と思っているかもしれませんが、最近の"習慣を変える系"の書籍には、良く書かれている考え方で"であり、科学的、統計的な根拠も示されています。ちなみに、科学的・統計的な根拠は、以下の2つの書籍を参考にしています。習慣を変えたい人は参考になると思いますので良かったらどうぞ。


そして、そのキーストーンハビットは人によって違う可能性があります。


引用させてもらった書籍が示している例では、とある女性が"たばこをやめた"ことにより、運動を始め、仕事も見つかり、再婚も果たす…という、シンデレラストーリーのようなものがあります。


しかしながら、誰もが運動の習慣を身につければそのような展開を迎える訳ではないでしょう。


例えば僕は、趣味で筋トレを本格的にやっていた時期がありました。確かに、見た目が変わり自信がついた感覚はありましたが、「筋トレのおかげで人生変わった!!」とは、胸を張っては言いきれないというのが正直なところです。


つまり、人によって、キーストーンハビットは違うのです。

”そこじゃねえよ!!”


キーストーン・ハビットの事も然りですがいつまで経っても人生が変わらない人は、ずーっと”そこじゃねえよ!!”って事をやっていないでしょうか。


人生変えたいなら、腹筋100回を1ヶ月続けろ!みたいな安直な事を言う人がいますが、腹筋100回を1ヶ月続けたら、借金を返す能力が身につくのでしょうか。


まぁ、運動の習慣と意志力の相関はあるようなので、間接的に繋がらないわけではないでしょう。しかし、直結はしませんよね。借金の問題であれば、浪費癖とかそういう部分を見直すところからではないでしょうか。

筋トレも英語も、僕の人生を変えなかった


僕の感覚としては、


「筋トレも英語も、僕の人生をそこまでは変えなかった」


というものがあります。


確かに、良い習慣の波及効果というものは、科学的にも認められています。なので、運動やら早起きやら家計簿やらの、1つの良い習慣が身につけば人生が変わる効果は人によってはあるでしょう。


しかしながら、筋トレしても英語が話せるようになっても、人生そんなに変わってない(僕みたいな)人がいるわけなんですよ、現実には。



向き合うべきことに向き合っていますか?

では、何が問題かというと、


「向き合うべきことに向き合っているか」


という事に尽きると思います。


キーストーンハビットは、人によって違います。人によっては運動だったり、早起きだったり、家計簿だったりするわけです。


何が自分のキーストーンハビットがを見極めるのに、以下の要素が必要ではないかと考えます。


自分の昔からの課題
自分の望むものに繋がる事


どういう事か。以下の例から説明します。

今いる環境が嫌になって、環境を変えたけれども、自分自身が体験することは結局それほど変わらなかったといったようなことを経験したことがある方はおられるでしょうか?
環境が変わったことから、自分自身がより良い影響を受けて、自分自身も何か変化するような部分があると、人生から受け取る流れも変わるのですが、そういったことがないと、環境だけ変わって、自分が人生から受け取る流れは大して変わらないといったことが起きます。


思考を変えると、人生の流れが変わります。とはいっても、表面的な思考を1つ変えても、大きな流れにはあんまり影響は出ないです。その代わり、いろんな思考のルーツになっているような根っこの部分を変えると、それが他の思考に連鎖的に影響を与えるので、自分自身を大きく成長させるきっかけを作ることができます。

特に、自分の絶望に関係しているものが心の底にある場合、それをより良く変化させることができると、自分が人生から受け取る流れは大きく変化します。ただ、心の底に根付いているものを変化させることは、心理的に強い抵抗を感じやすいものです。カウンセリングの場でも、「それだけはイヤ!」、という部分こそが、絶望しているときに最も変化を求められている部分、ということがあります。

この抵抗感は、自分の中の変わることを求められている部分はどこなのか、というのを自己分析するときのヒントになります。自分が今まで嫌で避けてきたことの中に、自分自身の思考を変えることが求められている部分があり、それが今の人生の流れを変えていくときのカギになってきます。

もし、今絶望している以上に嫌なことがあるとしたら、何でしょうか?
そんなこと考えたくないし、そんな部分は見たくもない、という感覚がもしあるなら、それはとても重要なサインです。抵抗感があるということは、自分は、今何をしたらいいのか本当は知っている、ということを意味しているからです。

出展: http://shinrinsen.hatenablog.com/entry/2016/11/29/113352


というわけで僕は、結局、本当に人生を変えるには、ずっと蓋をしていた課題から目をそらさずに向き合う事から始まるのだと考えます。


それをせずに、表面的な運動の習慣だったり、早起きの習慣だったりを付け足しても、神様に「そこじゃねぇよ!」と言われ、結局元の生活に戻ってしまった、人生変えられなかった…で終わり、だと思ってます。

英語が話せるようになりたいなら

僕は、元英語オタクです。英語が話せます。なので、たまに相談を受けます。例えば、


「独学でやっていたが、なかなか結果が出ない。どうしたら英語が話せるようになるか。」


のような相談です。色々な相談を受けますが、内容は大体同じです。


僕が気づいたのは、大体の悩みが、


「英会話学校行けよ…」


での一言で片付くことです笑

「え?だって今まで独学でやっていて、話せるようにならなかったんでしょ?TOEIC◯点取れなかったんでしょ?じゃあ、教えてくれるところ行けば良いじゃん?」


これで、終わってしまうのです。(もちろん、話は親身になって聞きますよ!)


僕が直接なにかの具体的なアドバイスをする以前に、英会話学校行けよ?行ってダメだったらまた相談して?の一言で済む内容が多いわけです。


もちろん、相談主としては、色々言いたいことはあるでしょう。


「英会話学校は効果ないって言うし…」


のような事を言いますが、独学よりは効果はあると思います。


今まで、独りでやってダメだったんですよね??書店でまた画期的な方法っぽい事を唱えている人がいても、独りでやる限り同じです。また自分を変えられなかった…と思い、ますます不可能感、コントロール感を失い終わる可能性もあるでしょう。


英会話学校に行って、習慣を根本から変えてしまいましょう。お金が無いなら貯めましょう。時間がないなら時間を作るところからです(ていうか時間がないなら尚更独学なんて無理だと思います…)。


この場合、


英会話を独学でやったけどダメだった…
→また新たな方法を独学で試す


ってなると
”そこじゃねえよ!!”
となるわけです。

まとめ

「人生がいつまで経っても変わらない…と感じている人は、向き合うべき事に向き合っていない、という話」

  • 名言とか本を読んだくらいじゃ変わらない
  • キーストーンハビットを探す(そこじゃねぇよ!!を辞める)

  • キーストーンハビットは、大抵は今まで向き合ってこなかった事