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「ビリギャル」が成功した本当の理由とそれを英語に活かす方法を今更ながら考える

どうも、たかひろです。

 
今回はあの一世を風靡した「ビリギャル」が、なぜ学年ビリから慶應に受かったのか、そしてその理由を英語学習に活かす方法を考察した記事となります(今更ですがw)



え?そんなの語り尽くされてるって?



そうかもしれませんが、彼女の物語にはやはり大切なことが詰まっていると思いますので、改めて考察してみるのも悪くないかと思います。ビジネス、そして英語学習にも役立てることはあると思いますので、しばしお付き合いください!
 

 

「ビリギャル」が成功した理由

 僕が考える”ビリギャルが成功した理由”をもう最初にズバリ言ってしまいます。

 

それは採った戦略が正しかったから。

 


正直、コレに尽きます。

 


本が爆発的に売れ映画化もされたあのストーリーは

 

  • どんなにバカでも諦めない
  • 掛け替えのない人達のサポート
  • 心理学を応用した画期的な勉強法

 

…などを伝える感動のノンフィクションなわけです。

 

確かに、それらの要因も大変素晴らしいものだと思います。一つのノンフィクションものとしてみるととても感動的な要素が詰まっています。

 


しかし、成功要因となると別の話です。

 


バカで諦めなかった人で大学受験が不本意な結果になった人もいるし、掛け替えのない人達のサポートは運次第だし(むしろ元不良にそんなサポートがあるのは珍しいと思う)、心理学を応用した勉強法に至っては、ぶっちゃけ以前にどこかで聞いた事あるやつばっかです。

 

成功要因はそういうところじゃなくて、もっと根本にあると思うわけです。

 

その根本とは


「勉強する科目を、英語と小論文だけに絞った事」


です。

 

ビリギャルが成功した理由の9割9分はそこです。

 

東大だったら受からなかった

 
予想のつく事ですが、たとえビリギャルが

 

  • バカでも諦めず
  • 掛け替えのない人達のサポートがあり
  • 心理学を応用した画期的な勉強法で

 

猛勉強したとしても、受験の科目数が多い東大には恐らく受からなかっただろう、という事です。

 


まぁコレは林修先生が「初耳学」という番組で言っていた事の受け売りです。



まぁでも、林先生が言うまでもなく受験をした事がある人なら誰でも思いつく事です。科目数の多い東大だったら無理だろう、しかし科目数の少ない私立だったらある確率で起こる…そりゃそうだわな、って感じです。

たかが絞る、されど絞る


まぁそりゃ絞ればビリギャルみたいな事は誰だって出来るよな、って思う人も多いと思います。

 


しかし、「たかが絞る、されど絞る」なわけですよ、皆さん。
 


この”絞る”事によって成功した事例は、ビリギャル以外でも様々なものがあります。



例えば、旅行代理店のHIS。

 

HISは今では国内旅行も扱いますが、創業から10年間、商品は国際線の格安航空券だけに一点集中しました。

海外格安航空券はイメージも良くないし儲けも少ない。さらに客層もお金がない学生が中心。商品も客層も、大手にとっては魅力が少ない。だから、そこに一点集中すれば小さな1位が取れると戦略的に判断したわけです。10年で海外格安航空券というのはニッチ分野で日本一になり、その後、事業を海外旅行ツアーに広げました。さらにその後の10年で、海外旅行全体でも日本一となりました。

日系BP社 「小さな会社の稼ぐ技術」P80より引用

 

今をときめくソフトバンク。

 

ソフトバンクは今やグループで売り上げだから9兆円企業になり、今後は「強者の戦略で行く」と決算期発表で表明しています。しかし、1981年の創業から役に10年間は、パソコン向けソフトの卸売業に一点集中しました。

日系BP社 「小さな会社の稼ぐ技術」P58より引用

 …とまぁ、受験ではなくビジネスの世界でも”絞る”事によって成功を収めた事例は多いわけです。
 


ちなみにこの”絞る”戦略を「ランチェスター戦略」というそうです。

 

HISやソフトバンクが成功した理由は、弱小企業の時代にこの「ランチェスター戦略」に基づいてビジネスの範囲を”絞った”から。逆に創業期に大手企業のような”強者の戦略”を実行していたら一瞬でスコンスコンに破綻していたはずです。

 


コレをビリギャルに当てはめて考えると、ビリギャルが採った戦略は圧倒的に正しかったわけです。

 

“絞る”事は大切

 「勝てそうな分野に一点集中」

 

この考え方はあらゆる分野で応用できると思います。

 

大学受験なんかはビリギャルが採った方法を丸パクリすれば良いわけですし、ビジネスではこの方法を採ってからもう「首をくくるしかない…」レベルの経営不振から救われた事例が、先ほどから引用に使っているこちらの本にたくさん書いてあります。



さて、このブログは英語学習を取り扱っているので、英語学習でも同じことを考えてみましょう。

 


英語学習では4技能の能力が問われる時代になってきました。しかしながら、一番攻略が難しいのは”スピーキング”です。世間のイメージ的にも、「英語が出来る=英語が話せる」みたいなところもあるわけです。

 


なのでスピーキングに”絞って”英語を勉強する事も一つの手でしょう。

 


TOEIC高得点で、英語メールの対応などお手の物。喋れば発音が綺麗で淀みない…という理想は、一旦封印しスピーキングのみに徹して勉強するのです。

 


まぁ確かに、スピーキングを身につけるためには語彙や文法を知識がない、発音知識などが必須です。しかしながら、TOEICなどで高得点を取るために必要だけどあまり実用的でない速読力などに時間を使わなくて済みます。

 

スピーキング力を磨く過程で間違いなくリスニング力は磨かれるので、結果TOEICの点数にも反映される事もあるでしょう。

 

この考え方はあくまで一つの手段です。しかし、今まで英語があまり得意とは言えなかった人が改めて英語取り組むとしたら、有効な手段だとは思います。

まとめ

「ビリギャル」が成功した本当の理由とそれを英語に活かす方法を今更ながら考える


  • 「ビリギャル」が成功したただ一つの理由は受験科目を”絞った”から
  • ”絞る”という考え方は、受験だけでなくビジネスの分野でも成功事例がある有効な戦略
  • 英語学習においては、スピーキングだけに絞ってみては?