僕は、TOEICがそんなに好きではない。嫌い、と言うと言い過ぎかもしれないが、正直それに近いネガティブな感情を持っている。その理由に関しては、以下の記事を参照してくれれば分かるだろう。
しかしながら今回、TOEICを受ける事にした。受験日は、約2ヶ月後の7/29日の日曜日だ。やるからには勉強もしなくてはいけないので、激しく面倒なのだが、受験する事にした。
理由を端的に言えば、改めてTOEICで高得点を取るメリットを再確認したというのと、便利な勉強ツールを見つけた、というものだ。この事に関して、詳しく書いて行く。
僕の現状のTOEICスコアとその評価
最後にTOEICを受験したのは、2年くらい前だ。895点だった。
留学を終えてから就活の為に受けたわけだが、申し込んだ時は、とても意気込んでいた。
しかしその気合いは続かなかった。当初は、「受けるからにはめっちゃ勉強もしよう!!」と思い、過去問と予想問題を買い込んだ。しかし、結局予想問題1回分も終わらせられず、本番を迎えた。しかも試験前日、酒を飲んでしまうというグータラぶりである。
それくらい、僕にとってTOEICの勉強は退屈だったのだ。真面目にやろうとしたら、とてもエネルギーが要る。その時ニートだった僕は、ダラダラするのに忙しかった。そこまでのエネルギーも無かったし、高得点をあえて取るモチベーションも無かった。
そんな感じで受けて900点近い点数が取れた。世間一般的には、相当高い点数だと言われる。実際、895点以上得点するのは、受験者全体の上位5%程らしい。なので、頑張らなかった割には上出来だと、満足していた。
僕がTOEICで高得点を取ることにメリットを感じない理由 - 世界一無駄な留学にも書いたが、TOEICで高スコアを取る事、またはそのための勉強は、僕の英語力向上にあまり寄与しない、と感じたこともあり、そもそもTOEICという試験自体に対する興味が薄かった。まぁ、人によっては、これを逃げだとみなす人もいるだろう。しかし、やる気が出ないのだから仕方ない。
しかし、たまに、僕より高スコアの人に会うことがある。900点超えの連中だ。そういう人を、僕は素直に尊敬する。すごいな、僕はそんなに頑張れないよ、と思う
しかし、留学経験がないけどTOEICハイスコアの人間達は、僕がスコアを言うと必ず、あれ、そんなもんか?と言う顔をする。これが腹立つ。喋れてこそ本物の英語力だろ、TOEICがなんぼのもんじゃい、と腹のなかで思う。
が、同時に、TOEICで900以上取れていれば、どういう反応がだったのだろう、と思ったりもした。
日本にいて、特に英語話す頻度が多くない場合、自分の英語力を示すことは難しい。正しい英語の発音を日本語の日常会話で挟むのは、腹立たせる効果しか持っていない。
こんな反応が、最近ちょくちょくあるのだ。会社の上司にも、自分のTOEICスコアを言ったら、「ビジネス英語レベルまで、あともう少しじゃん!!」と言われた。
一体どのような英語をその人がビジネス英語だと思っているかは判然としない。が、とにかく、今のスコアのままでは、
「留学した割に英語力は微妙」
ともしかしたら思われているのかもしれない、と思った。これは、恐怖だし、屈辱である、と、感じた。
TOEICを改めて受けようと思った理由
さて、上で話したような事も含めて、僕が改めてTOEICを受けようと思った理由は以下の通りだ。
- メリットを再認識した
- ニート気質の自分でも勉強出来そうな教材を見つけた
それぞれについて、詳しく書いていく。
TOEICを受ける・高得点を取るメリット
退屈で面倒なTOEICだが、それを乗り越えた先に何が待っているのか、詳しく見てみよう。
自分の英語力を一発で示せる
上の話と被るが、TOEICは日本で広く浸透している英語力の指標なので、自分の英語力が分かりやすく示せる効果があるのだ。
TOEICで高スコアを取る能力は、真の英語力とは言えない、という人も多いだろうし、僕もそう思っていた。本当に英語ができても、TOEICを受けたことすらないという人は、もはや英語ができるのか分からない。
それに、当たり前だが、総合的な英語力との相関は間違いなくあるだろう。TOEICが出来ても書けない、話せないと言う人はいる。しかし、書く、話す能力が十分にある人で、TOEICが出来ない人はいない。そういう事だ。
心理学的なメリット(ハロー効果)
以前、こんな記事を読んだ。
↑の記事で、「ハロー効果」という心理学用語が紹介されていた。このブログの著者は、ハロー効果を根拠に、TOEICで高得点を取っておいたほうがいいんじゃね?と言っていた。
ハロー効果(ハローこうか、英語: halo effect)とは社会心理学の現象で、ある対象を評価をする時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて、他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと。後光効果、ハローエラーともいう。例えば、ある分野の専門家が専門外のことについても権威があると感じてしまうことや、外見のいい人が信頼できると感じてしまうことが挙げられる。ハロー効果は、良い印象から肯定的な方向にも、悪い印象から否定的な方向にも働く。
(中略)
ハロー効果が起こる原因は、物事の一面だけで判断することで、即断が可能になるからである。原始的な時代ではこの考え方は生存に有利であり、それが遺伝的に受け継がれていると考えられている。
他人の評価ばかり気にするのはよくない。が、せっかく895点もあるのだから、もう少し頑張って900点台に乗せてしまっちゃえば、よりハロー効果の恩恵を受けられるかなと感じた。
特に僕は過去二回、勢いで大学を辞めている。英語力くらいは立派なものを示して、ハロー効果を使い学歴らへんの評価をごまかしたい笑
転職の際に参考にされる
僕も、転職を視野に入れる年齢になった。そろそろ準備しておくかということで、高得点を取得しておいていつでも示せるようにしておくのは損にはならないだろう。
一方、中途採用で重要なのはスキルと経験だ。即戦力として入社後すぐの成果が求められる。
ほとんどの場合TOEICは人的資本の向上に貢献しない。英語を実務で使う部署を除き、TOEICは「仕事への姿勢」を表すシグナリングの効果を持つ。
つまり、TOEICでハイスコアを持っているのは、キャリアアップの意欲が高く、自分への投資を惜しまない人材であることをアピールする手段となるのだ。
確かに、英語力単体ではもう売り物にならない。転職時はなおさらだ。英語力単体で売り物になる業界は、塾業界くらいのものである。
しかし、付加価値としては大いに役に立つ。上で述べたハロー効果だ。
まぁ、そろそろやっておくか、という事である。
TOEICの勉強方針
さて、僕が今後どのようにTOEICに向き合っていくか、その方針を書いておきたい。
目標スコア
目標スコアは、930点、としておく。
理由は特になし!笑 あまり勉強したくないが故の感覚値である。
勉強スタンス
勉強スタンスとは、僕がどのような心情でTOEICと向き合っていくか、というメンタル面のTOEIC勉強の捉え方である。
1. 極力時間をかけない
ここ大事。あまり時間をかけずに成果を出したい。勉強時間としては、多分週1時間くらい。週末にちょっとやる程度で済ませたい。
理由は、TOEICの勉強は非常につまらないからだ。
どうして自分の時間を使い、プリンターがよく詰まるみたいな話を聞かなきゃいけないのか。しかも相手も問い合わせろ的なことしか答えないし。
たまにリスニングで、笑ってしまうようなシチュエーションで会話が展開されていることがある。詳しい説明は長くなりすぎるので省くが、「いや、そんなやついねぇだろw」みたいな会話が展開されている。
それに、TOEICはとにかく長いし、分量が多い。二時間ぶっ通しで、大量のつまらない英文をひたすら処理していくテストだ。どちらかというと、精神力のほうが試されるのではないか、と思っている。
まぁ書いていけばキリがないのだが、とにかく、自分の時間を使ってやるのに、退屈だし、あまりためになっているとはいいがたい感覚。ブログを書くほうが、比較にならないほど楽しいしためになる。それに、勉強しすぎてTOEICバカ・資格バカになることは避けたい。
なので、最小限の努力で最大限の成果を出す、という、意識高い系な感じの事を目指したい。
2.”TOEIC力”を鍛える
先ほどもちらっと言ったが、TOEICのスコアと英語力は当然ながら相関関係がある。TOEICが出来ても書けない、話せないと言う人はいる。しかし、書く、話す能力が十分にある人で、TOEICが出来ない人はいない。
しかし、TOEICでより高得点を目指すのなら、英語力だけではない"TOEIC専用のスキル”が必要だと感じる。どんな能力かというと、
- 長時間英文を処理し続けることができる精神力、情報処理能力
- 問題に詰まったら適当なところで切り上げる時間感覚、テスト勘
こんなような能力だと思う。純粋な英語力というところから離れて、ひたすらTOEICの問題を解きまくることによってしか得られない能力だと思う。
TOEICにあまり時間をかけたくないので、自分の英語力自体は及第点であると信じ、ひたすらTOEIC力を鍛えることにより得点アップを狙っていく。
勉強に使う教材
今回のTOEICのための勉強に使う教材だが、スタディサプリEnglish TOEIC対策コースを使用したい。
TOEIC対策用の教材で、「これ以外いる?」ってくらい充実していると思う。僕は、今のところこの教材以外利用する予定はない。
スタディサプリEnglishは、もうもはや説明不要なくらい人気アプリだ。App storeの教育部門で1位を獲得している。
実は、今回TOEICを改めて受験しようと思ったのは、この教材との出会いも大きい。
こちらの教材、当然ながらTOEICの全てのパートが練習できる。用意されている問題数も豊富で、しかも単語帳の機能もついている優れものだ。
しかしながら、この教材の売りは、他にある。
僕が実際に利用していてこれは良い、と思わせる部分は、以下の通りである。
- 関正生による神授業
- 退屈なTOEICの勉強への行動障壁を低くする
- つい飛ばしがちな、ディクテーションやシャドーイングなどの勉強の行動障壁も低い
という部分だ。
月額2,980円と、少し高い。が、関氏の講義とその行動障壁の低さに免じて、この金額を許す事にしている。
スタディサプリEnglish TOEIC対策コースのレビューについては、以下を参考にしてほしい。
まぁこの教材の魅力を一言で言えば、生来のニート気質で、前回のTOEIC前日に飲酒をしてしまうレベルのグータラでも、継続的な学習を促せる、というところだ。
以下のリンクから、この教材の概要が覗ける。興味がある人は参考にしてほしい。
まとめ
「TOEIC嫌いだが、メリットを再認識したので嫌だけど受けることにした話」
- 現状のスコアだと、留学行ったのに...という微妙な反応(895点)
- TOEICで高得点を取るメリット(分かりやすい指標、ハロー効果、転職、etc)を再認識
- スタディサプリEnglishを使い、最小限の時間で最大限の成果を発揮するよう勉強していく