世界一無駄な留学

金も時間も無駄にした著者が、人生の敗者復活を目論む

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Hulu、Netflixで観られる英語学習に役立つ映画を紹介する

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英語学習のために海外の映像作品を使うことは有効だが、そのためには英語字幕の機能があると便利だ。


現在の月額制映像ストリーミングサービスで、海外作品に英語字幕が用意されているのはHuluNetflixの2つしかない。


この2つのサービスでも英語字幕付きで視聴できるものとできないものがあるわけだが、英語字幕付きで視聴できるもの全てが英語学習に役立つわけではない。英語レベルは英語学習者に取って適切か、使われている英語表現は適切か、そもそも面白いのか…など、色々な要素を考慮しなければ、英語学習に使えるとまでは言えない。


というわけで今回は、僕が今までHuluNetflixで見た作品の中で英語学習に役立つ映像作品を紹介する。参考にして欲しい。

はじめに

まず最初に断りを入れておくが、オススメは、これらだけに限らない。というのも、HuluとNetflixだけでも、膨大な数の作品があるからだ。それらの全てをチェックしているわけでは当然ない。

なので同じような事を書いているブログ記事も多い。皆自分で見て気に入った作品、そして気に入っているが故に、「僕はこれで英語を覚えられた!!」というものを紹介しているに過ぎない。

僕が見る限り、「いや、これは初心者の人には向かないのでは…?」というものを紹介しているものも結構多いが、そういうものである。万人に適合する映画やドラマなどない。

なので当ブログでも、”僕が思うオススメ”を紹介する。しかし、自分で言うのもなんだが、よく見つけた方だと思う(マニアックなものも多いが…)

全体的には、Netflixの方が英語字幕付き作品のバラエティの観点からやや充実度は高い。しかし、「抱きたいカンケイ」のように、Huluでしか観られないが英語学習にとても超絶便利な作品もあったりする。日本のバラエティ番組のラインナップは若干Huluの方が豊富な感もあるので、Huluも好きだ。


どちらにしろ、英語字幕機能を使って英語を勉強したいのならHuluかNetflixしか選択肢はないので、この二つのどちらかは登録しておいて損はないだろう。月々1000円弱の出費にはなるが、いつでもどこでも動画をストリーミングできるので、投資ととらえてやってみてほしい。


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選んだ基準

以下に、僕が何を基準にして選んだか、という事を示しておく。


英語学習をする際に映画やドラマを観るにあたって大事なことは、以下の2つだと思う。


  • 英語レベルが適切か

  • そもそも面白いのか


以下で紹介するもの全て、上記2つの条件は満たしていると思う。


上の2つの条件のどちらの要素が強いのかによって、話されている英語レベルが英語学習にちょうど良いと感じられるものをピックアップした"英語難しくない編"と、とにかく楽しみながら英語を勉強できる"楽しみながら英語を勉強できる編"2つに分けて紹介をする。


さて、前置きが長くなったので、とにかく紹介させて頂く。楽しんで!

英語が難しくない編

英語学習のための映画、ドラマという事で、自分の英語がまだまだだ、と思っている人のために、話されている英語が比較的平易なものを中にいくつか入れてある。

ここでいう”平易”とは、英語字幕でもなんとか追いつけるレベルだ。

フルハウス


Hulu: 視聴不可

Netflix:全てのシーズンを英語字幕付きで視聴可能

もはや説明不要のシットコムの名作。最近では、NetflixオリジナルのFuller Houseもあるので、それで初めて知った、見てみたという人も多いだろう。

よく英語学習用教材としても上げられるこの作品。英語レベルとしては、普通のネイティブスピーカーのスピードで話しているという感じ。難解な言い回しも少なく、娯楽として何も考えずに楽しめる作品。Netflixで観られるようになってから、僕もいつのまにかフラーハウスも含めて全て観てしまった。しかし、英語字幕で観て完全においつけるのは、TOEIC800以上はないと厳しいかもしれない、というレベル。

スピーキングは、ミシェルと一緒に成長して行こう笑

フレンズ


Hulu: 奇数月に奇数シーズン、偶数月に偶数シーズンを英語字幕付きで視聴可能

Netflix:全てのシーズンを英語字幕付きで視聴可能


こちらも、フルハウスと並ぶ言わずと知れた超有名シットコム。みんな大好き「フレンズ」。ていうか、留学や英語学習を志している人はみな、「フルハウス」、「フレンズ」、「ハイスクールミュージカル」のどれかは見たことがある、というくらい、ドラマとしても、英語学習教材としてもド定番の作品。英語学ぶのなら必見の作品。


英語レベルとしては、扱うテーマがぐっと大人向けになるので「フルハウス」よりも難易度は若干高いので注意が必要。

Huluでは、奇数月(1、3、5、7、9,11月)には奇数シーズンが、偶数月には偶数シーズンが配信されるという、よく意味の分からないスタイルをとっているので注意が必要。

コララインとボタンの魔女

Hulu: 視聴不可

Netflix:英語字幕付きで視聴可能

英語系の専門学校に通っていた時代に観た作品。ファンタジーホラーのような感じで、「子供向けか…」と思いながらも思わず最後まで観てしまった作品。面白い。

アニメという事もあり、英語難易度は比較的低い。流石に基礎が出来ていない人がいきなり英語字幕で観るのは苦労するだろうが、ある程度英語力がついてきたら(TOEIC600〜800点)、レベルチェック的に挑戦してみるといいだろう。


モンスターホテル2(Hotel Transilvanya2)


Hulu: 視聴不可

Netflix:英語字幕付きで視聴可能

こちらも子供向けかとナメて観ていたら、ところどころで声を上げて笑ってしまうほど面白かった。大人が観ても笑える面白いファンタジーコメディ作品。

こちらもコラライン同様、自分に力がついてきたな…と思ったら目安としてチャレンジすると良いと思うが、若干難易度は高め。アメリカ独特の単語が分からなければ、理解に苦労するかも。

抱きたいカンケイ(No strings attached)


Hulu: 英語字幕付きで視聴可能

Netflix:視聴不可

ちょっと趣向を変えて、大人向け、というか大学生向け作品。普通に面白いし、ナタリーポートマンが超絶可愛い。


今までの作品と違いテーマが少し大人っぽくなる割には、英語レベルは結構低い。なので、「映画観て英語の勉強したいんだけど、なんかいいのない?」と聞かれたら、必ずオススメしている作品。


これを観て、あるある〜とか思えたら、相当なリア充な学生時代を過ごしたのだろう。

楽しみながら英語を覚えたい人向け


ここからは、多少英語レベルを度外視して、とにかく楽しく英語を覚えたいという人におすすめの作品を紹介する。バカなアメリカ文化の真髄に触れてほしい。

最終絶叫計画(Scary Movie)

Hulu: 英語字幕付きで視聴可能

Netflix:英語字幕付きで視聴可能



いやーほんとに。アメリカ人は、なんて面白くてバカなんだろう、という有名作品。

数々の有名映画のパロディを盛り込んでいて、放映から三日で4,250万ドルの興行収入を達成するという、実は商業的にも大成功した作品。面白い。腹抱えて笑う。

英語レベルとしては… ちょっと学習には不適切な表現もたくさんあるが、難易度としてはそんなに高くない。TOEIC700〜くらいで、対応可能だと思われる。面白く、楽しく英語を勉強したいのならこの作品だろう。

ちなみに、この作品はのちに4つの続編がある。Huluでは1しか観れないが、Netflixでは3まで視聴可能。また、この作品を観るにあたって、流石に元ネタの「スクリーム」という映画を観ないと厳しい部分もあるので、そちらも視聴を勧める。「スクリーム」に関しては、HuluでもNetflixでも視聴可能となっている。

Blue mountain state


Hulu: 視聴不可

Netflix:英語字幕付きで視聴可能


製作陣は頭がイかれているのだろう。コメディとか爆笑とかを通り越してむしろ引くほど、バカどもの饗宴と言うべき作品。大学のアメフト部の物語なのに、ほとんどアメフトしてないし。


爆笑に次ぐ爆笑。英語学習とか関係なく、一回観て。Netflixで観られるから。マジで。お願い。でも、引いたらごめんw

まとめ

いかがだっただろうか。定番から、穴場作品、そしてもはや単なる筆者個人的なおすすめまで、僕が今まで観てきた優良作品が、意外にたくさんHuluとNetflixで視聴ができる。英語学習に関しては、英語そんなに難しくない編のものを一通り見てシャドーイングなどをしてもらえれば、あなたのスピーキング力にかなり寄与するはずだ。


まだHuluとNetflixの会員でない人は、英語学習をするならどちらかには会員登録をしておいたほうがいい。また、留学を控えいている人にも、この二つの動画ストリーミングサービスを登録しておけば、留学した先でも見れる(見れる作品のラインナップは異なるが)。そもそもこの二つはアメリカ発祥だからね。


以下のリンクから会員登録ができるので、興味があったら覗いてみるといいだろう。


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人が自殺を考える理由とその対策を考える

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ケイト・スペードさんが亡くなった。自殺とみられている。ブランドものに疎い僕でも知っていた数少ないデザイナーの訃報は、少し驚いた。

昨年の夏には、リンキン・パークのチェスターベニントンが自殺したばかりだ。僕が未だアメリカにいた頃には、電通の女性社員が過労自殺したというニュースがあり、かなり社会的関心が高かった印象がある。

こういう事例から分かると思うが、自殺の衝動というのは、どうやら社会的に成功しているとみなされている人にも起こりうる。経済的に追い詰められていて行きていけなくなるから死ぬ、というわけでもないようだ。

ぼく自身の経験と、色々と調べた結果によると、どうやら自殺には傾向があるが、対策がうまく機能していない、または個人が対策を講じていないという部分も多いにあると思う。今回は、自殺の傾向と対策を考えていきたい。

自殺は生物学的に非合理

自殺という行為は、生物学的には非合理だということは、少し考えれば分かる。全ての生物は種の保存のために、種全体の利益、存続のために行動する。人間だって生殖行動をすれば自身の子孫を残せるので、生き延びて子孫を残すための行動をするのが種の存続に繋がる。こういう理屈は、言われたら、「まぁ、そうだろうな。。。」となるようなものだ。


じゃあなぜ人は自殺をするか、それは自殺とは社会的なものだからだ、と自殺論を書いたデュルケームは言っている。


まぁこれも、人間とほかの動物との違いを考えてみれば分かる。人間は、高度に社会的な動物なので、自殺の理由も、その社会的な理由が「種の存続とかどーでもいいんだけど」と思わせるレベルに追い詰めてしまうのだろう。

最悪な状況だから死ぬのか

でも、人は最悪な状況で自殺する訳ではない事は、冒頭で挙げた例からも分かる。金があっても、地位や名誉があっても、自殺を選ぶ人はいる。

しかし一方で、八方塞りのような、この世のものとは思えない地獄から生還するような人もいる。ビクトール・フランクルの話は有名だろう。

僕がまだアメリカにいた頃、電通の侵入社員が過労自殺した。残業…時間に耐えられずに自殺した、みたいな印象を持ってしまうような報道のされ方だったわけだが…。

でも、東大出て、電通に入れるような、写真を見る限り才色兼備、しかも若い女性が、生きていく事を優先して考えた時に、どうにもならないなんて事はまずないだろう。もし本当に、労働時間を苦にして自殺したのだとしたら、解決策は単純明解である。会社をやめればいいだけの話だ。

だから僕は、自殺する理由なんて、長時間労働を苦に、というような表面的な理由ではない事が多いのではないかと思う。

ここも、デュルケームは言っている。

自殺者の先行与件の中に、一般に絶望をもたらすと思われるなんらかの事実をいったん発見したと信ずると、人はそれ以上の詮索は不要だと決め込んでしまう。そして、当人は最近金銭上の損害をこうむったとか、家庭のもめごとに悩んでいたとか、いくらかの飲酒癖があったとかいうような噂にもとづいて、自殺の原因を、その飲酒癖や家庭の悩みや経済的打撃などに帰してしまうのである。このような疑わしい情報を、自殺の説明の根拠とすることはできないだろう。

出典:中公文庫「自殺論」 エミール・デュルケーム著/宮島 喬 訳


つまり、自殺の理由は、(意識的にか無意識的にか)本人も社会的に一番納得できそうな事を周りに提示している。また、その周辺人物も、一般に自殺とは経済的に苦しくて…とか、いじめられて…とか、長時間労働を苦に… とか、そんなような理由で起こると認識しているために、自殺した当人の心の動きを知らずに処理しているのではないか、という話である。


経済的に追い詰められて…とかだったら、なんとなく分かる。けれど、会社やめれば良いだけの状況の人が、長時間労働を苦に自殺なんてするだろうか。ほかの理由があったかもしれないが、周りは長時間労働を苦に自殺した…と思ってしまいがちだという事なのだと思う。

自殺の理由として説得力があるもの

全く自殺は関係無いのだが、とある本を読んでいて、こんな記述を見つけた。

研究によれば、多くの人が自分の人生に満足しないのは、楽しい時を過ごしていても、それが自己のイメージに合わないという思いに囚われているからだという。人びとは、自分のストーリーに合致する人生を望んでいて、悪い事が起こると、自分という人間に附合すると思い、楽しいときは例外だとみなしがちなのだという。

このことは、最も深刻で痛ましい悲劇-自殺にも当てはまる。フロリダ州立大学の心理学教授、ロイ・バウマイスターによると、自殺を図った人間は、必ずしも最悪な状況にあったわけではなく、ただ自分に対する期待に及ばなかったのだという。現実の人生が、思い描いてきたストーリーに合わなかったのだ。

出典:飛鳥新社 「残酷すぎる成功法則」エリック・バーカー著/橘玲 監訳/竹中てる美 訳


人生の進捗が本人の期待から著しく低い場合、人は自殺する。少し一般化し過ぎている気もしなくもないが、感覚的に理解できる部分があるのではないだろうか。

また、デュルケームも「自殺論」にて、「目標達成の可能性が低い時に自殺をする」ということを、言っている。


二つの記述を総合してまとめると、現状が自分の思い描いていた人生よりも現状が著しく低い状態で、かつその状況がしばらく生きていても覆せそうにない時に、自殺を考える事が多いのではないか、と僕は思った。


例えば、僕も以前、自殺念慮があった。


一回目は、大学受験に失敗した時。そこからは、留学をしてから復活したのだが、そこからしばらくして、遠距離恋愛の失敗をしたり、就活が難航したりして、また自殺念慮を持つようになった。

はたから見ると、大した問題ではないだろう。また努力すればいいと一蹴されてしまうような問題だと思う。しかし、妹が超大手企業で悠々と働いている時に、僕はニートをしていた。高校、大学の同級生も皆、それぞれ社会人としてのキャリアを進み始めていた。本当だったら、自分も留学後に、あんな感じの華々しいキャリアを歩んでいるはずだった… と考えていた。

そんなある日、父親がよくお世話になっている占い師に、家族のことを占ってもらった結果を話してくれた。僕はこれからどうにかなる。無事に就職先も見つかる…とだけ言っていた。

そして妹の結果も盗み聞いていたら、なんと家族で一番出世をし、お金を持つのは妹らしいという結果を、父親は妹に伝えていた。

自分は今ニートだが、何も頑張っていないわけじゃない。目の前の現状に対して、どうにかしようと毎日もがいていた。毎日劣等感と自己嫌悪に苛まれながらも、頑張って行動していた。いつかまた、夢見ていた華々しいキャリアに舞い戻るのを夢見て。

しかし、妹に対する占い結果を聞いて絶望した。どんなに努力しても、この苦しさを乗り越えても、それが妹より出世して、稼げるようになるという形で報われる訳ではない。どんなに頑張っても、妹には勝てないのかもしれない。


生きていく、という事だけを考えれば、就職先さえ見つかればいい訳だ。ある程度労務環境も良く、月20万程度貰えて派手な生活をしなければいい。しかしだからといって、そんな人生に意味があるのか。人生で受けたマイナス分が、全てプラスとなって返ってくるな、という希望が見出せない。今まで感じた劣等感や屈辱感をただただ感じ続けながら生きていく未来を想像してしまう。


…こんな時、人は自殺を考えるのではないだろうか。(今僕は、楽しくやってますよ!笑)

自殺を考える人は根性がない?

自殺を考える人に対して、激励の言葉をかける人が多いと思う。その多くが、もっと悲惨な状況から生還した人の事を引き合いに出し、お前にもまだ抜け道がある、だから頑張れ、みたいな事だ。

自殺を考える人たちの事を、メンタルが弱い、根性がないというような捉え方をし、メンタルを強くすれば乗り切れると思っている。

しかし、事はそう単純ではないのではないか。

自殺を考えるときは、「生きていても意味がない」時なわけだ。生きていたら、解決出来ないと思ってしまうようなことかもしれないし、生きていて目指すものが何もなかったりする状態なのかもしれない。


電通の女性社員は、過酷な長時間労働を課されていた当時に、交際していた男性と別れたという噂もあった。この噂の真偽は定かではないが、もし本当だとしたら、自殺という手段を選んでしまったのは、より納得が出来る。


例えば、長年連れ添った恋人がいたとして、その人と別れることになってしまった。その人はあなたの事を、おそらく誰よりも知る人物の一人だろう。しかし、もう復縁は叶わない状態にまでなってしまった。


そんな時に、次の相手を見つければいいと、すぐに思えたらいい。しかし、その人とは復縁は出来ない。その人じゃないと意味がない、と感じてしまう人も多いのではないか。自分の肉親が災害で死んだら、同じ事が言えるのか。肉親として同じような機能を果たせる人は、探せばいなくもないと思う。だから、代わりを探せばいいという言葉を受け入れられる人がいるとは思えない。

例え今自殺を考えていなくとも

例え今自殺を考えていなくとも、アイデンティティを脅かす危機などにより、誰しもが自殺を考える時が来る可能性は否定できない。

人生のある時点まで上手くいっていても、降りかかる災難などはコントロール出来ない。誰しもが、キャリアに関する厳しい現実だったり、死別、離別などの、ある程度自分のアイデンティティの拠り所となっていたものを失ったりする。

このダメージが、例えば半年付き合った恋人と別れたとか、同期に出世で先を越された程度の事だと良いが、自分のアイデンティティに深く根ざしたものだった場合は、存在意義がなくなったと感じてしまうのではないか。


例え今自殺を考えていなくとも、自殺を考えてしまうような出来事は、いずれ訪れる可能性はある。あのケイト・スペードにさえ訪れたのだ。なぜあなたに、それがないと言い切れる?


だから、自殺を考えてしまうような状況になってしまった時の対策は、誰もが考えておくべきだと思うのだ。

自殺を考えないためには

上でもいったように、自殺したくなるような状態というのは、


  • 人生が自分の期待より著しく下回る時
  • これからもその状況を覆せないと予感した時


というのが多いのではないかという仮説は、感覚的にも分かってもらえるかと思う。

しかしながら、こんな状況なんて割と簡単に訪れると思う。そもそも期待通りに行くことの方が少ないのが人生だ。


こういうような事は簡単に起こるので、普段からセーフティネットを意識しておく必要がある。


セーフティネットとはどういうことかというと、自分のアイデンティティの拠り所を普段から複数用意しておく事だ。


勝間和代さんの著書、「不幸になる生き方」によると、不幸になりやすい人は"単一アイデンティティ思考"の傾向が強い、という。普段は仕事で忙しくしていて、休日は家でダラダラ...というようなライフスタイルだったり、家庭を顧みず仕事ばかりに打ち込んでいる人たちの事だ。

投資の格言と同じで、自分のアイデンティティを、一つのものに集約してはいけない。その集約した一つのものが崩れてしまったら、上の二つの条件を即満たしてしまうからだ。


仕事以外にも普段から趣味のコミュニティや以前からの友達と付き合いを続ける。恋人、家族がいるなら、ちゃんとそちらにも時間を割く。だからワークライフバランスというのは大事なのだ。


必要なのは、あなたの大切にしているもの、精力を傾けている対象などが無くなってしまったり、思い描いていた通りの結果にならなかった場合を常に想定するという発想だ。そんな事、考えたくもないだろう。考えただけでも恐ろしい。が、成人して以降の人なら分かるだろう。そんな事は、いつだって起こりうる事くらい。


専業主婦になってしまった人は、基本的に家庭に全てのアイデンティティを置いている人が多いかと思う。しかし、もし家庭が無くなってしまったら、アイデンティティの拠り所も消え、おまけに食い扶持もないという状態になってしまう。分かり易すぎる例かもしれないが、自分の今のライフスタイルに、このような要素が無いかというのを改めて見直す必要があるかと思う。

まとめ

「人が自殺を考える理由とその対策を考える」

  • 生きていくことを優先して考えたら、自殺しなければいけない状態なんてほぼない
  • 自分の人生が期待より著しく低く、かつその状況を覆せないと予感したときに、自殺を考える
  • 誰しもが、「アイデンティティの拠り所」を複数用意しておき、自殺予防について考えておく必要がある

TOEIC対策なら、スタディサプリイングリッシュTOEIC対策コースしか要らない件について

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僕は、TOEICが好きではない。あのテストで真の英語力が測れるのか?というそもそもの疑問もある。しかしそれよりも由々しき問題は、TOEICはとにかく精神力を要するし、勉強が退屈なのだ。

しかし、そんなTOEIC嫌い元ニートにも、光明が見えている。こんな僕でも、勉強しても良いかな?と思える教材を見つけたのだ。

というわけで今回は、スタディサプリEnglish TOEIC対策コースについての使用感レビューを書かせて頂く。結論から言うと、TOEIC対策をするにあたって、これ以外は要らないと思う。

スタディサプリEnglish TOEIC対策コースとは?

スタディサプリEnglish TOEIC対策コースとはリクルートが運営するオンライン英語学習サービスだ。スタディサプリEnglish自体は、App storeの教育部門ランキングで1位(2018年6月現在)の、大人気英語学習アプリ。使用者は平均2.8ヶ月で、効果が実感できるのだとか。 

いろいろと特徴はあるが、このサービスを有名にしたのは、カリスマ英語講師 関正生氏の”神”授業だろう。テレビでよく流れているあれである。この授業は僕もすごいと思っているので、のちに触れる。


僕もこのアプリ版が好きで、現在利用している。これから詳しく魅力を語っていくが、以下のリンクから概要がのぞけるので、興味がある方はぜひ覗いてほしい。


スタディサプリEnglish TOEIC対策コースを覗いてみる

機能の紹介

スタディサプリEnglish TOEIC対策コースは、以下の機能がついている。

パーフェクト講義

会員登録をしたら一番最初に目にする場所だろう。このサービスの最大の差別化要因であり、根幹だ。何にお金を払っているかと言えば、この講義にお金を払っているのである。
カリスマ予備校講師、関正生氏による”神”講義TOEIC全パート、全タイプの問題について、約3〜6分の講義動画だ。よくCMで”神”授業と表現されているアレである。


後述するが、これはとても良い。勉強のやる気が出ない時は、寝ながらこの講義を聞いているだけで勉強した事になるくらいのクオリティだ。

演習


各講義動画のすぐ後に、学んだ事が活かせるような演習問題が5問ほど用意されている。実際のTOEICの形式と同じ形である。しかも、関正生氏による解説動画付きだ。いや、よく撮ったね、ほんと。

実践問題集

実際のTOEICを模した実践問題集である。いわゆる模擬試験で、全10回分用意されている。

こちらも後述するが、スタディサプリEnglishのTOEIC対策コースは、月額2,980円(12か月分一括払いで29,760円、6か月一括払いで16,680円)、一瞬躊躇してしまうような金額だ。しかし、模擬試験が9回分も用意されているし、講義動画も単語クイズ機能もある。ここまで至れりつくせりでこの料金だったら、まぁ許せると思うのだが。

TEPPAN英単語

単語クイズ機能。


まぁこの機能は正直、無難にまとめられているという感じ。いわゆる普通の英単語アプリと変わらない。まぁ僕は単語帳は使わない派なので問題ない。

良いところ

以下に、このスタディサプリEnglishの良いところ、使うメリットを述べていく。

学習の行動障壁が低い

物事の継続において、行動障壁が低いという事は非常に大切だ。

行動障壁とは文字通り、その行動を始めるまでの障壁だ。例えば、ジョギングを続けるために、ランニングシューズをすぐ履けるような場所に置いておく。こうする事により行動障壁が低くなるため、その行動をするに至るまでがあまり億劫に感じなようになる→継続できる、ということになる。

逆の例で言えば、お菓子を食べ過ぎないようにするためには、単純に目に見えない場所に保管すればすれば良い。逆に行動障壁を高くすることによって、避けたい行動を減らすことが出来るのだ。

スタディサプリEnglishは、アプリ版をインストールしておけば、アプリを開けばすぐに学習が始められるわけだ。これは、行動障壁が低いので、TOEICの学習頻度が自然に高くなる。


普通TOEICの学習は机に向かってする人が多いかと思う。が、アプリ形式であれば、極端な話寝ながらTOEICの学習してが出来たりもする。


僕はニート気質を持った極端な怠け者だが、スタディサプリEnglishのような形式であれば、僕でも続けられる。


今までTOEIC学習の継続がうまくいかなかった人たちは、スタディサプリEnglishが1つの答えになるだろう。

ディクテーションとシャドーイングが取り組みやすい

行動障壁が低いという話の続きにはなるが、普通に勉強していたらサボってしまいがちなディクテーションとシャドーイングの取り組みやすさも特徴だ。


リスニング力の大幅アップのためには、ディクテーションとシャドーイングをした方が良いという話は、耳にタコだろう。もうここではあえてその必要性については語らないが、その効果は、以下の記事などを読んでもらえればわかるかと思う。

www.longhardroadout.com


しかし、分かっていながらも、あまりやる気にならないのが、この勉強法の特徴でもある。何故なら、激しく面倒だからだ。


普通のTOEIC学習アプリでも、シャドーイングくらいなら出来るだろう。リスニング音源をポーズすれば出来る。


しかし、ディクテーションはもうもはややる気にならない人がほとんどだろう。僕みたいなグータラは、絶対にやらない。


スタディサプリEnglishはどうか。ボタン1つでディクテーション/シャドーイングに進める。また、ディクテーションは虫食いタイピング方式なので、タイプする部分も少ない。

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普通に勉強していては飛ばしてしまいがちな学習の行動障壁を下げ、取り組みやすくしてくれる心遣いがあるのだ。

”神”講義が神

このスタディサプリEnglishをここまでのコンテンツに押し上げたのは、なんといっても関正夫氏の神授業だ。スタディサプリEnglishのTOEIC対策コースは2980円/月と少し高めだが、何にお金を払ってあるかといえば、この講義にお金を払っているのだ。

僕は英語系の専門学校を出ている。三年間の留学の経験もあり、英語に関してはなかなか詳しいと自負している。

しかしこの神授業では、そんな僕でも見ておいて良かったと思えるものが多く得られるのだ。

関氏は、英語を教えることを職業にしている。そのため、僕以上の英語オタクだ。しかも、単なる英語力を身につけるだけでは身につかないTOEIC力もある。何せ彼は、職業でTOEICをやっているTOEICオタクでもあるからだ。


以前にも書いたことがあるが、TOEICで高得点を狙うには、純粋な英語力だけでは不十分だ。英語力にプラスして、”TOEIC力”を鍛えなければならない。

彼の授業では、”英語力”も”TOEIC力”も得られる。

TOEIC力は、TOEICの点数をあげるのに大いに貢献する。英語力が身につけばなお良しだが、そんな小手先にも見えるTOEIC力があるを身につける事は、即点数アップに繋がる。

先ほども上で言ったが、TOEIC学習のやる気が出ないときは、彼の講義を寝ながら聞いていれば良い。それでも勉強した事になるほど、得るものがあると思う。

悪いところ

あまり悪いところの見つからないスタディサプリEnglish TOEIC対策コースだが、デメリットももちろんある。僕が感じたところは、

  • 料金
  • 単語クイズが微妙

というところだ。それぞれについて述べていく。

月額料金

スタディサプリEnglish TOEIC対策コースの料金は、月額2,980円12か月一括支払いで29,760円、6か月一括支払いで16,680円)だ。


一瞬、高いように見える。しかし、実はそうでもない。


スタディサプリEnglishのTOEIC対策コースは、神授業、実践問題集全10回、英単語クイズから成る。


神授業は、お金を払って見る価値があることは上で述べた。


市販されているTOEIC対策用の模擬試験は、だいたい1,800円程で2回分ついている。10回分に換算すると 1,800x5=9,000円だ。

これ以上細かい計算はしないが、要は別に市販の模擬試験は問題集も同じくらい、またはスタディサプリEnglishより高いかもよ、という事だ。

もちろん、スタディサプリEnglishは月額制なので、ずっと続けていくと市販の模擬試験よりかは高くつく。だが、3ヶ月ほどの短期決戦で決めたいのであれば、神授業もついているスタディサプリEnglishの方が圧倒的にコストパフォーマンスが良い。

単語クイズ機能が微妙

さてもう一つ、微妙な部分を語っておこう。

なんでもかんでも盛り込まれているスタディサプリEnglish。もちろん、TOEIC対策のための単語クイズ機能もついている。

まぁしかし、これはあまり良いとは言い切れない部分があるのが正直なところ。
というのも、この単語クイズはフツーなのだ。別にその辺の英単語アプリと比べて何か違いがあるかといえば、そんな感じはしない。

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まぁスタディサプリEnglishは、他にもいろんな特徴のあるものが盛り込まれているので、そのついでにやっておくか、くらいで良いのでないか。そもそも僕、単語帳不要派だし。

www.longhardroadout.com

スタディサプリEnglish TOEIC対策コースを使うべき人

以下が、僕が思うスタディサプリEnglish TOEIC対策コースを使えば結果がでると予想できる人たちだ。

  • 現状400-800点台
  • 短期間(3、4ヶ月)で結果を出したい人
  • TOEICの勉強をしたいが、何を使ったら良いか分からない人

  • 怠け者、特に、ディクテーションやシャドーイングをサボりがちな人

…のような人たちだ。怠け者、サボリ魔に適していることは上で述べたが、TOEICの勉強で何をしたら良いか分からない人にもおすすめできる。迷っているなら、いろいろ試すより思い切ってスタディサプリEnglishを使ってしまった方が早い。これで全てできるからね。

結論、TOEIC対策ではスタディサプリEnglish以外要らない

僕も現在TOEICを勉強中だ。詳しくは、以下を読んでくれればわかるかと思う。

www.longhardroadout.com


そしてその教材として、スタディサプリEnglish TOEIC対策コース以外使うつもりはない。

まぁ確かに、何かお気に入りの単語帳等があればそちらを使えば良いと思うが、単語以外のTOEIC対策であれば、この教材で全て出来る。

しかも今なら、一週間の無料体験キャンペーンもやっている(この無料期間内に、神授業の動画だけを全て見てしまって利用を辞める、という裏ワザもt……おっと誰か来たようだ)。


というわけなので、今からTOEIC対策をするなら是非、スタディサプリEnglish TOEIC対策コースの利用を勧めたい。以下のリンクからスタディサプリEnglishの会員登録ができるので、興味があったら使ってみよう。

スタディサプリEnglish TOEIC対策コースの会員登録






TOEIC嫌いだが、メリットを再認識したので嫌だけど受けることにした話

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僕は、TOEICがそんなに好きではない。嫌い、と言うと言い過ぎかもしれないが、正直それに近いネガティブな感情を持っている。その理由に関しては、以下の記事を参照してくれれば分かるだろう。

www.longhardroadout.com


しかしながら今回、TOEICを受ける事にした。受験日は、約2ヶ月後の7/29日の日曜日だ。やるからには勉強もしなくてはいけないので、激しく面倒なのだが、受験する事にした。

理由を端的に言えば、改めてTOEICで高得点を取るメリットを再確認したというのと、便利な勉強ツールを見つけた、というものだ。この事に関して、詳しく書いて行く。

僕の現状のTOEICスコアとその評価

最後にTOEICを受験したのは、2年くらい前だ。895点だった。

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留学を終えてから就活の為に受けたわけだが、申し込んだ時は、とても意気込んでいた。

しかしその気合いは続かなかった。当初は、「受けるからにはめっちゃ勉強もしよう!!」と思い、過去問と予想問題を買い込んだ。しかし、結局予想問題1回分も終わらせられず、本番を迎えた。しかも試験前日、酒を飲んでしまうというグータラぶりである。

それくらい、僕にとってTOEICの勉強は退屈だったのだ。真面目にやろうとしたら、とてもエネルギーが要る。その時ニートだった僕は、ダラダラするのに忙しかった。そこまでのエネルギーも無かったし、高得点をあえて取るモチベーションも無かった。

そんな感じで受けて900点近い点数が取れた。世間一般的には、相当高い点数だと言われる。実際、895点以上得点するのは、受験者全体の上位5%程らしい。なので、頑張らなかった割には上出来だと、満足していた。

僕がTOEICで高得点を取ることにメリットを感じない理由 - 世界一無駄な留学にも書いたが、TOEICで高スコアを取る事、またはそのための勉強は、僕の英語力向上にあまり寄与しない、と感じたこともあり、そもそもTOEICという試験自体に対する興味が薄かった。まぁ、人によっては、これを逃げだとみなす人もいるだろう。しかし、やる気が出ないのだから仕方ない。

しかし、たまに、僕より高スコアの人に会うことがある。900点超えの連中だ。そういう人を、僕は素直に尊敬する。すごいな、僕はそんなに頑張れないよ、と思う

しかし、留学経験がないけどTOEICハイスコアの人間達は、僕がスコアを言うと必ず、あれ、そんなもんか?と言う顔をする。これが腹立つ。喋れてこそ本物の英語力だろ、TOEICがなんぼのもんじゃい、と腹のなかで思う。

が、同時に、TOEICで900以上取れていれば、どういう反応がだったのだろう、と思ったりもした。

日本にいて、特に英語話す頻度が多くない場合、自分の英語力を示すことは難しい。正しい英語の発音を日本語の日常会話で挟むのは、腹立たせる効果しか持っていない。


こんな反応が、最近ちょくちょくあるのだ。会社の上司にも、自分のTOEICスコアを言ったら、「ビジネス英語レベルまで、あともう少しじゃん!!」と言われた。


一体どのような英語をその人がビジネス英語だと思っているかは判然としない。が、とにかく、今のスコアのままでは、


「留学した割に英語力は微妙」


ともしかしたら思われているのかもしれない、と思った。これは、恐怖だし、屈辱である、と、感じた。

TOEICを改めて受けようと思った理由

さて、上で話したような事も含めて、僕が改めてTOEICを受けようと思った理由は以下の通りだ。

  • メリットを再認識した
  • ニート気質の自分でも勉強出来そうな教材を見つけた


それぞれについて、詳しく書いていく。

TOEICを受ける・高得点を取るメリット


退屈で面倒なTOEICだが、それを乗り越えた先に何が待っているのか、詳しく見てみよう。

自分の英語力を一発で示せる

上の話と被るが、TOEICは日本で広く浸透している英語力の指標なので、自分の英語力が分かりやすく示せる効果があるのだ。

TOEICで高スコアを取る能力は、真の英語力とは言えない、という人も多いだろうし、僕もそう思っていた。本当に英語ができても、TOEICを受けたことすらないという人は、もはや英語ができるのか分からない。

それに、当たり前だが、総合的な英語力との相関は間違いなくあるだろう。TOEICが出来ても書けない、話せないと言う人はいる。しかし、書く、話す能力が十分にある人で、TOEICが出来ない人はいない。そういう事だ。

心理学的なメリット(ハロー効果)


以前、こんな記事を読んだ。

kennkoudokusyo.hatenablog.com


↑の記事で、「ハロー効果」という心理学用語が紹介されていた。このブログの著者は、ハロー効果を根拠に、TOEICで高得点を取っておいたほうがいいんじゃね?と言っていた。

ハロー効果(ハローこうか、英語: halo effect)とは社会心理学の現象で、ある対象を評価をする時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて、他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと。後光効果、ハローエラーともいう。例えば、ある分野の専門家が専門外のことについても権威があると感じてしまうことや、外見のいい人が信頼できると感じてしまうことが挙げられる。ハロー効果は、良い印象から肯定的な方向にも、悪い印象から否定的な方向にも働く。

(中略)

ハロー効果が起こる原因は、物事の一面だけで判断することで、即断が可能になるからである。原始的な時代ではこの考え方は生存に有利であり、それが遺伝的に受け継がれていると考えられている。

出典:ハロー効果 - Wikipedia

他人の評価ばかり気にするのはよくない。が、せっかく895点もあるのだから、もう少し頑張って900点台に乗せてしまっちゃえば、よりハロー効果の恩恵を受けられるかなと感じた。


特に僕は過去二回、勢いで大学を辞めている。英語力くらいは立派なものを示して、ハロー効果を使い学歴らへんの評価をごまかしたい笑


転職の際に参考にされる


僕も、転職を視野に入れる年齢になった。そろそろ準備しておくかということで、高得点を取得しておいていつでも示せるようにしておくのは損にはならないだろう。

一方、中途採用で重要なのはスキルと経験だ。即戦力として入社後すぐの成果が求められる。

ほとんどの場合TOEICは人的資本の向上に貢献しない。英語を実務で使う部署を除き、TOEICは「仕事への姿勢」を表すシグナリングの効果を持つ。

つまり、TOEICでハイスコアを持っているのは、キャリアアップの意欲が高く、自分への投資を惜しまない人材であることをアピールする手段となるのだ。

出典:元人事が語る!社会人がTOEICを生かし転職で成功する方法


確かに、英語力単体ではもう売り物にならない。転職時はなおさらだ。英語力単体で売り物になる業界は、塾業界くらいのものである。

しかし、付加価値としては大いに役に立つ。上で述べたハロー効果だ。


まぁ、そろそろやっておくか、という事である。

TOEICの勉強方針

さて、僕が今後どのようにTOEICに向き合っていくか、その方針を書いておきたい。

目標スコア


目標スコアは、930点、としておく。

理由は特になし!笑 あまり勉強したくないが故の感覚値である。

勉強スタンス

勉強スタンスとは、僕がどのような心情でTOEICと向き合っていくか、というメンタル面のTOEIC勉強の捉え方である。


1. 極力時間をかけない

ここ大事。あまり時間をかけずに成果を出したい。勉強時間としては、多分週1時間くらい。週末にちょっとやる程度で済ませたい。

理由は、TOEICの勉強は非常につまらないからだ。

どうして自分の時間を使い、プリンターがよく詰まるみたいな話を聞かなきゃいけないのか。しかも相手も問い合わせろ的なことしか答えないし。

たまにリスニングで、笑ってしまうようなシチュエーションで会話が展開されていることがある。詳しい説明は長くなりすぎるので省くが、「いや、そんなやついねぇだろw」みたいな会話が展開されている。

それに、TOEICはとにかく長いし、分量が多い。二時間ぶっ通しで、大量のつまらない英文をひたすら処理していくテストだ。どちらかというと、精神力のほうが試されるのではないか、と思っている。

まぁ書いていけばキリがないのだが、とにかく、自分の時間を使ってやるのに、退屈だし、あまりためになっているとはいいがたい感覚。ブログを書くほうが、比較にならないほど楽しいしためになる。それに、勉強しすぎてTOEICバカ・資格バカになることは避けたい。

なので、最小限の努力で最大限の成果を出す、という、意識高い系な感じの事を目指したい。


2.”TOEIC力”を鍛える

先ほどもちらっと言ったが、TOEICのスコアと英語力は当然ながら相関関係がある。TOEICが出来ても書けない、話せないと言う人はいる。しかし、書く、話す能力が十分にある人で、TOEICが出来ない人はいない。

しかし、TOEICでより高得点を目指すのなら、英語力だけではない"TOEIC専用のスキル”が必要だと感じる。どんな能力かというと、

  • 長時間英文を処理し続けることができる精神力、情報処理能力
  • 問題に詰まったら適当なところで切り上げる時間感覚、テスト勘


こんなような能力だと思う。純粋な英語力というところから離れて、ひたすらTOEICの問題を解きまくることによってしか得られない能力だと思う。

TOEICにあまり時間をかけたくないので、自分の英語力自体は及第点であると信じ、ひたすらTOEIC力を鍛えることにより得点アップを狙っていく。

勉強に使う教材

今回のTOEICのための勉強に使う教材だが、スタディサプリEnglish TOEIC対策コースを使用したい。

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画像引用元:スタディサプリEnglish


TOEIC対策用の教材で、「これ以外いる?」ってくらい充実していると思う。僕は、今のところこの教材以外利用する予定はない。

スタディサプリEnglishは、もうもはや説明不要なくらい人気アプリだ。App storeの教育部門で1位を獲得している。

実は、今回TOEICを改めて受験しようと思ったのは、この教材との出会いも大きい。

こちらの教材、当然ながらTOEICの全てのパートが練習できる。用意されている問題数も豊富で、しかも単語帳の機能もついている優れものだ。

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しかしながら、この教材の売りは、他にある。

僕が実際に利用していてこれは良い、と思わせる部分は、以下の通りである。

  • 関正生による神授業

  • 退屈なTOEICの勉強への行動障壁を低くする
  • つい飛ばしがちな、ディクテーションやシャドーイングなどの勉強の行動障壁も低い


という部分だ。

月額2,980円と、少し高い。が、関氏の講義とその行動障壁の低さに免じて、この金額を許す事にしている。

スタディサプリEnglish TOEIC対策コースのレビューについては、以下を参考にしてほしい。

www.longhardroadout.com


まぁこの教材の魅力を一言で言えば、生来のニート気質で、前回のTOEIC前日に飲酒をしてしまうレベルのグータラでも、継続的な学習を促せる、というところだ。


以下のリンクから、この教材の概要が覗ける。興味がある人は参考にしてほしい。

スタディサプリEnglish TOEIC対策コースを見てみる

まとめ

「TOEIC嫌いだが、メリットを再認識したので嫌だけど受けることにした話」


  • 現状のスコアだと、留学行ったのに...という微妙な反応(895点)
  • TOEICで高得点を取るメリット(分かりやすい指標、ハロー効果、転職、etc)を再認識
  • スタディサプリEnglishを使い、最小限の時間で最大限の成果を発揮するよう勉強していく

日本に居ながら、帰国子女を上回る英語力を身につける方法とは?

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留学、とくに語学留学など無駄だと言う人の意見の中で多いのが


英語を学ぶだけなら日本で出来る


というものだ。


語学留学は語学留学で利点もあるので全否定はしない(むしろ筆者は語学留学肯定派だ)。しかし、日本にいながら十分な英語力を身につけるのも、今の時代、難しくは無くなった。工夫とあなたのコミットメント次第ではあるが、


日本にいながら、帰国子女を超える英語力」も、十分に可能だ


今回は、「日本に居ながら、帰国子女を上回る英語力を身につける方法とは?」と題して、どうすれば英語力で留学生に勝てるレベルまで行けるか、その方法を述べていきたい。



留学生の英語力ってどれくらい?

実際に留学へ行くと、どれくらいの英語力が身につくものなのだろうか、と気になっている人も多いだろう。


留学にも種類がある。そして、留学生の英語力も千差万別である。留学中に英語をとくに意識的に注力した人は高い英語力を持っている。


反対に、結構積極的に課外活動なども行なっていて、現地の大学での成績も優秀なのに、英語は「なんだこれ」というレベルの人もいる。


なぜこのような違いが出るのかというのは、以前記事にした事があるのでそちらを読んでもらえればわかるだろう。

www.longhardroadout.com


英語圏へ留学すれば、生活は全て英語だ。英語で様々なシチュエーションを英語で体験することにより、状況と英語がマッチするので英語力は当然伸びやすい。もし英語圏の大学へ留学しているという状況であれば、学んでいる分野の専門用語なども使ってコミュニケーションを取らざるを得ないような状況になる。そりゃあ英語力伸びるよ、と感じる。


しかし、ほとんどの留学生の英語レベルは、あなたが予想しているような萎縮してしまうレベルではない。



英語力が伸びない理由はいろいろあるが、

  • 英語を極力使わない生活は、しようと思えば出来る(たとえ現地の大学へ通っていても)
  • 留学生に優しい現地の人間も多いので、テキトーな事を言っても受け入れられやすい
  • 留学は、互角の壁さえ突破すれば、日本でやることとあまり変わらない(特にアメリカはバカでも行ける)

という事に起因する。


要するに、ある一定の英語力さえ突破すれば、それ以上英語力を向上させなくてもなんとかなってしまうのだ。


この事を感覚的に分かった人達は、英語力の向上がストップする。留学当初思い描いていた「ネイティブの様に話せるようになる」という目標など忘れ、”言いたい事が伝わるのが本当の英語力”とかのたまうようになる。まぁ確かに、伝わる事を最優先する考え方は重要だ。文法、発音などを気にしてなかなか発言できないというのが一番まずい。


ただ、(完ぺきはムリだし目指す必要はないが)綺麗な発音、正しい文法で話せると、話し手のブランドイメージが向上するという効果はあるだろう。ネイティブも、そういう非ネイティブ相手に、割と対等に話すような感覚を持つようになるものだ。しかし、ほとんどの留学生は、このレベルまで行かない。行く必要がないからだ。



筆者が実際に留学に行っての感覚だと、こんな人間が8割くらいである。


後は、

  • もともと海外暮らしが長い人(バイリンガール的な奴ら)

  • 英語が好きで独自に勉強し、ネイティブと聞き間違う異次元レベルになる奴ら

が、それぞれ1割ずついるという感じだ。


さて、この記事における”留学生に勝つ英語力”とは、この8割の人間を上回る英語力、と定義したい。

海外経験がないのに凄い英語力を誇る人たち

海外経験がないのに凄い英語力を誇る人たちがいる。ブログやYouTubeなどで情報発信している人も多いし、筆者も個人的にあった事もある。


例えばこの人。左の男性は日本人で、留学経験が一度もないという。

https://youtu.be/0weLyCIEFg0

筆者も留学中に今まで留学経験が一度もなく、英語力を自国で極限まで上げた状態で留学に来た人に会った事がある。ちょうど、上の動画の男性のような状態になって初めて留学をしたとのことだった。


その人にあった時は、頭をぶん殴られたような衝撃だった。そして、自分の怠惰さを思い知った。努力と工夫次第で、本来はここまで行けたんだ、と。


この記事を読んでいる人達で、本当は英語をちゃんとやりたかった、留学をしたかった… という人もいるだろう。なんとなく、留学生や帰国子女に引け目を感じていたりはしないだろうか。


だが、そんな必要はない。国内にいながら、留学生に勝る英語力を身につけることは可能なのだ。努力をして、成長を辞めたバカどもに目にものを見せてやれば良いのだ。

具体的な方法

さてここからは、具体的な方法論を述べて行く。


流れとしては、

文法を抑える

アウトプットを意識したインプット

アウトプット

という流れで進めて行く。

抑えるべき文法を抑える

成長を止める人達の一つの特徴として、


文法への意識が弱い


というものが挙げられる。これは、文法を軽視した英語を話しても受け入れられてしまっている事に無意識に味を占めている状態だと思われる。


確かに、文法を意識し過ぎる事はあまり良くない。意識し過ぎて何も言えないというのが、会話習得において最も”悪”だからだ。


しかし、文法を軽視した状態でそのままいるのも考えものだ。なぜなら、洗練された英語という印象を与えないからだ。


この辺のことは、詳しくはこちらの記事にも書いてある。

www.longhardroadout.com


というわけで、文法習得、特に、話すための文法習得に関して書いていく。

おすすめは、以下の三著だ。

1. Next Stage


ネクステは、言わずと知れた大学受験参考書だ。もちろん大学受験を意識した作りになっているわけだが



知識整理、網羅性、適度な難易度... という部分ではこれに敵う参考書はない



やるべき部分をすべてやれば、英会話だけでなくTOEIC対策にも容易につなげられる良著だ。


確かに話す上では、無駄な項目も含まれている。筆者が思う無駄だと思う項目は


48、49、52、59、65、68、83、84、88、94、98、103、112、113、123、132、133、185、187、195、196、197、198、199、200、232、306、315、316、317、354、355、356、373、411,417、468、478、483、485、490、492、512、514、513、539、540、557、576、577、597、602、625、629、635、640、663、679、687、689、694、696、697、713、714、715、716、728、731、732


だ。参考にしてほしい。


しかし、このNext Stageは、知識を網羅的に整理しさらに高いレベルにもっていくのにはすぐれてはいるが、解説が少々心もとない...という人もいる。英文法に関して知識が曖昧な分野が多い人は、解説を読み解くの苦労する、なんてことになると、時間の浪費につながってしまう。


そこで、解説用にお勧めしたいのがこれだ。

2. 総合英語Evergreen


言わずと知れた良著「Forest」を覚えている人も多いだろう。高校時代に英文法の参考書として使っていた人も多いはず。名前は変わってはいるが、これは実質最新版のForestだ。


特徴としては、とにかく詳しい、細かい、故にわかりやすい、という部分だ。Amazonのレビューも3.8と、英文法の参考書にしては高い。何かわからない文法事項に出会った時、こちらを辞書代わりに使うのがいいだろう。個人的には、これを一から最後までやっていけばいいと思ってるくらいだ。



会話表現の”アウトプットを意識した”インプット

さて、留学生を越えるのにもう一つ必要なのが


アウトプットを意識したインプット


である。


インプット→アウトプットというのは、語学学習の原則のようなものだ。インプットばかりの学習は限界がある。


しかし、アウトプットをする機会が限られている人も多いだろうと思う。また、性格的にアウトプットする際、自信がなくて物怖じしてしまうなんて人もいるだろう


そんな時にオススメなのが



アウトプットを意識したインプット



である。その名の通り、インプットをする際に、シチュエーションを思い描きながら声に出す、のような練習法だ。



このアウトプットを意識したインプットが、どうやら効果があるらしいというのは、こちらで話している。第二言語習得論の書籍を参考にした裏付けを紹介しているので、読んでみてほしい。

www.longhardroadout.com



効果としては、

  • 本格的なアウトプットに移行する前の準備としての効果
  • 数少ないアウトプット体験を補完する


というものが挙げられる。


個人的に、日本に居ながら、帰国子女を上回る英語力を身につけるためには、このプロセスが一番重要だと考える


今までいろんな人を見てきたが、英語が異次元レベルまでいっちゃうやつらは、”アウトプットを意識したインプット”をやっている。個人的には、この段階があるかないかが、8割か1割を分ける、と思っている。ここのクオリティを最大限に高めることで、軽々と留学生を超える英語力を身に着けられる。


先ほど、国内で英語力を最大限に高めてから留学に来たという人物のことをちらっと話したが、この独学の段階のクオリティが高かった


海外経験がなくとも異次元レベルの英語を身につける連中というのは、この”アウトプットを意識したインプット”のプロセスを丁寧に行なっている。例外は今まで見たことがない。



この独学、アウトプットを意識したインプットというプロセスを、自分の時間を使ってやれば、あなたの英語力は加速的に上がる。



逆にやらなければ、「国内で英語を身につけたっぽい人」の英語力で終わる。


英会話の独学、ということになるわけだが、独学の大切さを述べた記事もあるので、参考にしてほしい。


www.longhardroadout.com


さて、アウトプットを意識したインプットで何をするか。


オススメなのは、スタディサプリEnglishだ。

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もうもはや紹介不要の人気アプリである。Appstoreの教育部門で、2018年5月現在も1位を守り続けている。


筆者も個人的に利用している。いい部分はいろいろとあるのだが、最も良い部分は



独学の時に面倒で飛ばしてしまいがちな、ディクテーションとシャドーイングへの行動障壁が低い



ところだろう。



特にシャドーイングは、”アウトプットを意識したインプット”としてとてもすぐれた練習法だ。普段自分で勉強しているときには面倒でなかなかやらないシャドーイングなどの行動障壁を下げることにより、英語学習の一番面倒な部分を継続できるところがありがたい。有料(月額980円)ではあるが、その価値はあるだろう。


こちらのスタディサプリEnglishについては、筆者が実際に使ってみてのレビューを以下の記事にまとめているので、参考にしてほしい。

www.longhardroadout.com

楽しみながら英語表現をインプットするという目的で、映画等を見ながら俳優が言ったフレーズをシャドーイングするという手法もある。しかし、メモするのが面倒だったり、メモに気を取られて映画を純粋に楽しめなかったりするときもある。その点、こういった学習アプリは、映画を使った学習法よりも


”行動障壁が低い=実行に移しやすい”



のである。気分に応じて使い分けるのがいいだろう。


以下のリンクから、スタディサプリEnglishの概要がのぞけるので、興味がある人はチェックしてみるといいだろう。

スタディサプリEnglish 日常会話コースを見てみる

アウトプット+復習

さて、最後に、実際のアウトプットである。流石にこのプロセスは必要不可欠だ。


しかし、ただアウトプットするだけでは、バカな留学生相手でも、勝つことは難しい。なぜなら、アウトプット体験の絶対量は、留学している人間にさすがに敵わないからだ。


では、どうするか。


数少ないアウトプット体験から得られる効果を最大化する勉強法を提案したい


小難しいことを言ったが、やることは単純だ。



自分の英語の発話を録音し、のちに復習すれば良い



のである。


実際にアウトプットできる場でアウトプットをし、のちに自分の話し方や発音などを振り返ることが出来るよう録音をしておく。そして、しっかり時間を設けて復習をしてから次のアウトプットに臨む。このように、一回一回のアウトプットでPDCAを回していくような練習法を提案したい。


ストイックなように見えるかもしれない。しかし、このように練習した方が、留学へ行って英語を勉強するより圧倒的に時間を短縮できる。一回一回のアウトプットの質が高くなるからだ。



さて、実際にアウトプットをする場として、やはり英会話学校がいいだろう。



英会話学校としておススメなのは、English Village
だ。


このEnglish Villageのポイントは、”安価”で”マンツーマンレッスン”を受けられるところだ。マンツーマンでの1レッスン2,100円という、大手英会話学校と比べて約1/4の授業料というのは破格だ。


というのも、このEnglish Village、テレビCMなどの広告を打っていない。広告費で経費を使わない分、安価なサービスが提供できるというわけだ。講師が全員4大卒と、講師の質も保証されているので安心できる。


こういった安価なところで気兼ねなくアウトプット体験ができるのはいいことだ。授業料が高いと気負いしてしまうが、English Villageは安価なのでよりリラックスして取り組めるといえるだろう。もちろん、このアウトプット体験を最大化するかしないかはあなた次第だ。これは、どんな英会話学校に行っても同じである。こういったところで、どんどん質の高いアウトプット体験を積んでいければと思う。


録音して復習するのを忘れないように!


English Villageの無料体験↓



まとめ

「日本に居ながら、帰国子女を上回る英語力を身につける方法とは?」

  • 英語力の成長がストップする留学生が8割、そいつらに勝て!
  • 文法への意識が弱いと英語力の向上はストップする
  • ”アウトプットを意識したインプット”で、少ないアウトプット量を補え!
  • アウトプットの質を高めるために録音して復習せよ


日本型教育は悪なのか?アメリカ型教育と比較して考えてみた

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日本の教育はおかしい、とみな口々に言う。


偏差値や学歴礼賛はおかしいという議論は、今まで散々なされてきただろう。英語教育に至っては、もうもはや何がしたいのか分からないようなカリキュラムが少し前まで組まれいた。


そんな日本型の教育に違和感を抱く人たちの中に一定数、「アメリカ型教育」なるものにあこがれを持つ人たちがいるのではないだろうか。アメリカ型教育のほうが、コミュニケーション能力がつきそうとか、偏差値等を度外視して個人の資質そのものを伸ばせそうなどのなんとなくのイメージがある人が多いと思う。


今回は、実際にアメリカ型教育を受けてきた所感をもとに、改めて日本型教育は悪なのか、ということについて考えてみたことを書いてみた。

アメリカ型教育とはなんなのか

まず、アメリカ型教育とはなんなのか、ということを確認しておこう。

ここで語るのはあくまで、調べて得た情報と僕が実際に体験してきたものを総合したものだ。当然アメリカにも学校はたくさんあるので、どこかの学校では正規のカリキュラムに縛られない画期的な教育法があるのかもしれないが、あくまで一般の認識ということで話していく。

一般に、アメリカ型教育は、日本型教育に比べて。”個性重視”などと言われる印象があるかと思う。例えば、以下のような話がある。

まず大きな違いが「アウトプット方法」です。日本の教育では、物事の事象や現象の名前、順序など、覚えたものをそのままアウトプットをする機会が多いように感じます。

それに対してアメリカの教育では、明確な答えを知る前に自分で考えたものをアウトプットすることが多いのです。言い方を変えると、覚えたり習ったりする前にまずは「どうなっていると思うか」が問われ、それ以前の知識や自分の想像を使って答えるような課題が出されることが多いのです。

出典:https://www.compathy.net/magazine/2015/06/15/education-style-in-japan-and-us/

アメリカ人は、昔から、個人の思ったことはすぐ口にできるような教育を受けるし、それができる環境で育つ。家庭でも学校でもだ。

たとえとんちんかんな発言をしようとも、すべての発言をみなが肯定するような雰囲気があるし、それをもとにどんどん話が広がっていく傾向にあるかと思う。

そういった、個性的な発想がすぐにアウトプットできてしまうというのが、アメリカ型教育の特徴だろう。

また、大学受験に関しての違いも顕著だろう。

私自身が最も大きな違いとして感じているのは、日本ではプロセスがあまり重視されないのに対し、アメリカではプロセスが評価に対して大きな影響力を持っているという点です。

例えば大学受験では、アメリカの場合高校生活での授業全ての成績が評価対象になるので、途中で大きなミスをしてしまうと、いい大学へ進学ができなくなってしまいます。逆に、常に努力さえしていれば有名な大学への進学はそれほど難しくはありません。

日本の場合は、大学へ提出する成績は1年分だけでいい場合が多く、入学試験でいい点を取れば取り返しがきくということも少なくありません。その一方で、大学受験当日に体調を崩し、本来の実力が発揮できずに学力に見合う大学へ入れなかったということも起こります。

出典:https://www.compathy.net/magazine/2015/06/15/education-style-in-japan-and-us/

まぁアメリカの大学受験といっても、いろいろある。多くは、SATというセンター試験のようなものを受け、そして高校時代の評定平均、そして面接を通して決めるというものが多いようだ。この形式を見ると、確かに日本よりプロセス重視なのかもしれない。


多くを引用に頼ってしまったが、まぁアメリカ型教育の大きな特徴として浮かぶのは、この辺だろう。特に、アウトプットがしやすい環境というのは、だれもがすんなり受け入れられるイメージなのではないか。


この二つの特徴が、アメリカ型教育が個人の資質を伸ばせるかもしれないという、一般のイメージの根拠なのではないかと思う。


少なくとも、偏差値という判断基準に大きく頼った大学受験の方式を採用していない。

あれ、アメリカ人って、バカなんじゃないか...?

一年前くらいに、アメリカ人ってバカばっかだぜという内容の記事を書いた。未だに弱小ブログの域を抜けられない当ブログの中でも、一応は人気記事である。

www.longhardroadout.com

 
この記事では、筆者がアメリカの大学で目の当たりにした信じがたいバカな光景をまとめた。数学が壊滅的にできないとか、話を聞かないとか、そんな「話を聞いていればできる」レベルの事が、彼らはできない、ということを書いた。


そもそも、「あれ、アメリカ人ってもしかしてバカなんじゃないか…」という事は、数字で示されている。

 

アメリカの子供たちが他国の子供たちに比べ、テストで良い成績を残せていないことはよく知られていますが、これは大人も同じようです。

20の国と地域で行われた「大人用学力テスト」は16歳から65歳の大人157,000人を対象に3つの項目、「数学」「読む力」「問題解決能力」を測るために実施されました。

その結果、アメリカはすべての項目で平均以下のスコアとなりました。1位はすべての項目で日本、また2位も3つ全てでフィンランドでした。

各項目のトップ5は以下の通りです。

数学     
1位  日本     
2位  フィンランド
3位  ベルギー
4位  オランダ
5位  スウェーデン

読む力
1位  日本     
2位  フィンランド
3位  オランダ
4位  オーストラリア
5位  スウェーデン

問題解決能力
1位  日本
2位  フィンランド
3位  オーストラリア
4位  スウェーデン
5位  ノルウェー

出典:http://golden-zipangu.jp/usa-test/

こちらの記事の大元のソースはこちらである。

www.dailymail.co.uk

読んでいただければわかると思うが、もう単純に、アメリカ人は平均的に学力が低いのである。

 
しかし、学力が低いからといって、バカだという事にはならない。バカとはいろんなことを意味すると思うが、学力だけでバカだと決めつけるのはおかしい。

 
しかし、この学力の差というのは、どういう光景として現れるのか、そして、英語がわかる日本人はどういう感想を抱くのか。それを過去に書いた「留学行って思ったけど、アメリカ人って正直バカだと思う」に書いたのである。
 

”やってられるか”と思った

やはり、こういう話は、読むのと目の当たりするのとでは大違いだと思う。


私は、アメリカの四年制大学に期待を持って編入した。今まで明言するのは避けていたが、もうこの際はっきり言おう。別に期待していたほどではなかった、というのが、実際の感想である。


前回の記事にも書いたが、彼らアメリカ人は、話を聞かないのである。これが、とにかく一番驚いた。頻繁に質問をするところはさすがだと思うが、「いや、それ、さっき言ってたよ?」という事が数え切れないくらいある。もしかして、アメリカ人って耳という感覚器官を持っていないのか?と思った事もある。クリリンに鼻がない事が判明して以来の衝撃だ。


最初の方は、それで良かった。英語にも不慣れだったし、これくらいのレベルで良かった、と胸を撫で下ろした。そして、今後はもっとレベルが上がっていくと思うから、その時には対応できるようにしなければ、と思ったのだ。


しかし、時が経ち、ハイレベルのクラスを受けていても、彼らはクリリンのままだった。最初はそれで良かったが、1年、2年と経ち、それが許容できなくなった。


前回の授業で、教授が最後に言ったことは、漏れなく聞いていない。故に、それを応用してやる問題やリサーチなどで、避けられるミスを犯す。彼らと私の違いはただ一つ。聞いていたが聞いていないかだ。


ある時、経済学の授業のプレゼンテーションで、私がクラスで一人だけ満点を取ったことがある。一応言っておくが、私は別に、プレゼンテーションはさほど得意ではない。英語の流暢さ(Fluency)などが評価基準に入ってくると、私の評価はいつもB-くらいだった。


しかしその時は、クラスで唯一満点を取った。のちにプロフェッサーにフィードバックをもらいに行ったが、私が満点を取った理由は「聞かれたことに答えていたから」だそうだ。


そのプレゼンテーションはでは、事前に調べておく項目がリストにまとめられていて、その質問に答えていく形式でプレゼンテーションを展開していけばいい。私はそれを、愚直にやっただけだ。


私が一人だけ満点だったということはすなわち、ほかの生徒は「聞かれたことに答えず、好き勝手に調べてきた内容を並べ立てていた」ということになる。
 

こういう事が続くと思うことは、”やってられるか”、である。真面目に授業を受けるのがバカらしくなってくるのだ。あんなに話を聞いていなくとも、単位が取れる海外大学のシステムにも疑問が浮かぶようになる。私は単位さえ取れれば良いというタイプだったので、次第に力を抜くようになっていく。


そして段々と、テキトーに授業を受ける、あるいはサボるようになっていく。こうなってきたら、もう終わりだ。私は、適度に歯止めをかけられるタイプではなかった。私の留学生活が音を立てて崩れていくのを感じた。

偏差値というシステムがダメ、というけれど

アンダーマッチング(Undermatching)という現象を聞いたことがあるだろうか。日本では、あまり浸透していない言葉だ。日本語でググったら、溶接作業の際に使用される技術の一つとしてこの名前があるらしいが、もちろんここでの意味は違う。

 

しかしボーエンら三人がデータをよくよく観察してみると低所得層の学生が大学を選ぶときに無理をして背伸びしているわけではないとわかった。それどころか、実際には彼らの多くが自分の評定平均や共通テストの結果よりずっと低いスコアで入れる大学を選んでいた。ボーエンらが「アンダーマッチング」と名づけたこの現象は、裕福な学生の間ではあまりみられなかった。不利な状況にある生徒に限定された問題だった。三人がノースカロライナ州でほぼ完全なデータを集めて分析したところ、州の一流公立大学に入れる学力を持った富裕層の学生の四人に三人がその通りに進学した。彼らにとってはシステムがきちんと機能していた事になる。しかし同等の優秀な成績を修めながら、親が大卒者でない生徒の場合には、三人にひとりしか一流大学に進学しなかった。しかも、難易度の低い大学を選んだからといって、こうした学生たちが大学を卒業する確率があがるわけではなく、むしろ逆効果だった。

「成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか」 ポール・タフ著/高山真由美 訳229、230Pより引用


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つまりアンダーマッチングとは、実際の自分の学力レベルより低い学校を進学先として選択する、ということである。動画でも話されているように、これは逆に大学を中退する可能性を高めるということで問題視されているようだ。あまり裕福でない家庭出身の子供が、確実に卒業できるようにと、このような選択をするのだろう。また、このことはアメリカの奨学金制度にも由来する。が、そのことが逆にドロップアウトの可能性を高める、ということである。

アメリカの貧困問題というのは、日本のそれよりはるかに深刻だ。だから、貧困関連の問題というのは、人々の関心が集まり、よく取り沙汰される。貧困と学歴、などを絡めた問題の解決というのが問題に上がりやすいというのは、そういう背景もあるだろう。

しかし、とりあえず日本では、こういう問題はあまり聞かない、という印象はないだろうか。これは、日本の大学受験が、個人の人間性などを考慮しないという面はあるが、試験という完全な実力主義で合否を決めるからだろう。自分が進学した大学のレベルが低い、と思っても、そこしか受からなかったんだからしょうがない、としか言われない。


アメリカのように、面接なども採り入れて個人の人間性まで判断材料にするようなシステムのほうがいいという人もいるだろうが、それはそれで、アンダーマッチングのような問題を生む。そう考えると、日本の大学受験というシステムは、これはこれでうまく機能しているのではないか、と思ったりする。

日本型教育は”悪”なのか

確かに、日本の教育は、完ぺきではないだろう。偏差値や学歴礼賛、どうしようもない英語教育、問題は山積みだろう。高校までで、何の役に立つかわからない教養をひたすら詰め込む。早期英語教育なんかも、本当に必要なのか、とか思ったりする。いや、必要なのかもしれないが、なんというか、国が何らかの確固たるエビデンスをもって決めた教育政策だ、みたいな印象がない(昔からそうだけど)。なんというか、世のお母さんたちのご機嫌取りで教育政策を決めているんじゃないか、という雰囲気が昔からある。教育に関してはあなた方のほうが一応専門家なのだから、世のお母さま方がなんぼのもんじゃい、という話なのに。


まぁ要するに、僕も割と、日本の教育にはあきれている。


しかし、かといって、アメリカのような教育スタイルにするのどうかと思う。


日本の教育はおかしいと思い、(他にも国はあるのに)アメリカ型教育になぜか幻想を抱く人もいると思う。しかし、上で紹介した記事で語られている通り、アメリカはアメリカで、明らかに自国の教育はヤバいのではないか?と悩んでいる。「やべぇ、国民がバカすぎるw」と。


楽にアウトプットができ、自由な発想が潰されにくい、というのは、アメリカ型教育の最大の長所だろう。そこはいい。だが、話を聞いていないのは何なんだろうか。聞き逃すことは誰でもあるが、そもそも聞く姿勢というのを持っているのだろうか。常に、自分が自分がで、相手の話を聞いていない雰囲気が、彼らにはある。僕がいた大学では、聞いていないにもほどがある、というのを何度も、何度も感じた。少なくとも、大学生一般レベルでは、やはりアメリカ人はバカっぽい、と感じざるを得ない。


日本型教育の弊害は、みなすぐに挙げられるほどパッと思いつくだろう。しかし、避けられるものは避けられたのではないか。


偏差値礼賛など、別に抜け穴などある。ビリギャルみたいに私立文系にして受験科目を減らすとか。そもそも大学なんて、必ず進学するべきところではない。専門学校とかいろいろあるだろう。大学のような、もはや形骸化した最高学府(笑)で勉強することに、なぜこだわるのか。就職の際の学歴フィルターにしてもそうだ。確かに存在はするし、大企業の一部には、学歴が振るわないだけで選考すら受けられないところもあるだろう。しかし、全部が全部そうではない。学歴を覆して大企業に受かった人なんていくらでもいる。大学で学ぶことなど社会で約に立たないと多くの人が思っているはずなのに、なぜ学歴にこだわるのか。


つまり、日本型教育が役に立たないなら役に立たないで、それに費やすリソースを最大限に減らして好きなことをやればいいだけの話ではないのか。または、自分の子供にそう教育するとか。いろいろできることはあるだろう。


日本型教育の、避けるべきところは避けて(または自分の子供をそのように導いて)、身に着けるべきところは身に着ける。それでいいのではないか。身に着けるべきところは、本当にいろんなところで約に立つと思う。話を聞く、傾聴する能力とかね。僕は少なくとも、「こいつら、バカなんじゃないか... 」と思ったアメリカ人のようには、なっていないのではないか、と思う。結論、僕はアメリカに行って、日本で教育を受けて本当に良かった、と思ったわけです。


長くなりましたが、これが僕の「日本型教育は悪なのか」というテーマについて思ったことです。

人生の”敗者復活”を果たすために重要なマインドについて考える

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大学受験の失敗や、就職の失敗、その他キャリアに関する様々な失敗で、20代という早い段階で”負け感”を抱いている人がいる。

 
人生の節目における大きな”負け”のダメージは大きく、負けのイメージがこびりついて、後の性格や行動にまで影響を与えるという事もある。いわゆる”負け癖”というやつである。


今回は、そんな20代という若さで”負け感”を抱いている人達に対し、敗者復活に関するマインドの話をしたいと思う。

 

大きな負けを経験するとどうなるか

人生の節目節目に、その後しばらくを左右するライフイベントが起こる。10代の子供が経験するのが”受験”だし、20代で一番最初の自分のキャリアを大きく左右する勝負が”就職”である。受験でも就職でも、不本意な場所に行ってしまうと、負けを感じてしまう事もあるだろう。

 
確かに、側から見れば、そんな失敗は大した事がない。受験で失敗しようが就職で失敗しようが、望まない場所へ行ってしまってからのカムバックを果たす人などたくさんいるからだ。


しかし一方で、こんな大した事ない負けが、うつ病や、ひどい時には自殺などにつながる危険性もある。


こんな話がある。

入学したばかりのころに聞いた話が今でも印象に残っています。

ある教授が大教室で、「文Ⅰの人は、毎年、必ず一人は自殺します。しかし、文Ⅱの人は自殺しません」と言いました。文Ⅰとは文科Ⅰ類の略で、官僚や法曹界を目指す人の多い、法学部へのコースであり、文Ⅱとは文科Ⅱ類の略で、卒業後は企業へ就職する人が多い経済学部へのコースです。

その教授は、「文Ⅰには、地元で学力が一番だったような人が全国から集まってくるので、『自分が一番でなければ我慢できない』というような人は、挫折に耐え切れずに自殺することがある。しかし、そういう、ものの見方、考え方は間違っているので、気をつけなさい」と言っていました。

地元で一番の人ばかりを集めても、一番から最下位まで順位が出るのは当然のことです。しかし、それが受け入れられなくて自殺する人が出てくるのです。

出典: 受験の失敗 | 自殺防止サイト – あなたに贈る真理の言葉

 

東大に入れたのに自殺するとは、贅沢な奴らである。しかし、自殺を考えるものにとって、周りからどう思われるかなど、関係ないのだ。

さらに、こんな話がある。

研究によれば、多くの人が自分の人生に満足しないのは、楽しい時を過ごしていても、それが自己のイメージに合わないという思いに囚われているからだという。人びとは、自分のストーリーに合致する人生を望んでいて、悪い事が起こると、自分という人間に附合すると思い、楽しいときは例外だとみなしがちなのだという。

このことは、最も深刻で痛ましい悲劇-自殺にも当てはまる。フロリダ州立大学の心理学教授、ロイ・バウマイスターによると、自殺を図った人間は、必ずしも最悪な状況にあったわけではなく、ただ自分に対する期待に及ばなかったのだという。現実の人生が、思い描いてきたストーリーに合わなかったのだ。

2017年 飛鳥新社 「残酷すぎる成功法則」エリック・バーカー著/橘玲 監訳/竹中てる美 訳 110Pより引用

 

現実が、自分の思い描いていたものより著しく低い場合、人は自殺を考えること事が多いらしい。これは、感覚的に分かるのではないだろうか。

 
だから、そんな状態の人に自殺を思いとどまらせようとして、教育を受けられるだけありがたいとか、一定の給料を貰えるだけありがたいとか言ったところで、特に意味はない。自殺を考えさせる問題の本質と全く異なるからだ。


しかし、そこでいちいち自殺を考えていたら、ジグソウに狙われ死のゲームに参加する事にもなりかねない。負けが込めば流石に精神は参るだろうが、受験や就職などだったら、少し休んで冷静になれば、光明も見えてくる。今は大きな問題かもしれないが、少し時間をおいて冷静になれるまで、自殺を待ってほしい。

敗者復活には時間がかかる

さて、落ち着く時間をとった上でいう。

敗者復活には、時間がかかる。一発逆転を狙おうとして大学や会社を辞めて起業するとかは、一般的にあまりオススメされない。
 
大学受験の失敗であれば、基本的にまだ傷は浅い。就職時に、敗者復活を果たせた事になるであろう企業に入ればいい。それでも我慢できなければ、なんらかの付加価値(資格や英語など)を取ればいい。比較的時間の余裕がある学生であれば可能だろう。

 
さて、就職に失敗した時だが、この場合は、腰を据えて取り組んだ方が良いケースが多いと思う。今の会社の世間的な評判や給与に我慢ならないと感じても、入社一年も経たないうちに転職するのは早計である。

 
というのも転職時のキャリアアップは、あなたが明確なスキルを持っていることを証明できないと難しいからだ。正直、20代前半であれば、転職先は無くはないだろう。何も考えずに辞めたが、エージェントに登録して割とすぐ見つかったというケースもよく聞く。しかしそれは、別にキャリアアップしているわけではなく、新卒で任される仕事を、ちょっとマシな労務環境でやる事に他ならない。長期的にみると、そんなに変わらなくね?ということで、最初の会社がよっぽど悪い労務環境でなかった場合、またすぐ辞めたいと感じる場合も多いだろう。

 
最初の会社の世間体や待遇がどんなに気に入らなくても、真の意味で逆転を果たしたければ、社内で出来る仕事をこなしながら、売りに出来るスキルを身につけて転職する方が良い。

 
大きな負けを経験したものは、視点が短期的になってしまう傾向があると思う。しかし、あまり時間をかけずに事を急いでしまうと、現状維持どころか大きなキャリアダウンを経験する事になるだろう。これは、社会人に限らず、大学生でも同じ事だ。

 
要は、敗者復活には時間がかかるので、腰を据えて取り組んだ方が良いという話だ。この期間は、劣等感に悩まされることもあるかもしれない。が、時が来たら、流れは変わるものだ。長期的には、なんとか耐え忍んで後で爆発した方が良い。


辛いときは、以下の記事を読んでくれたら、少しは気がまぎれるかもしれない。筆者も今まで、目も当てられないキャリア上の失敗を繰り返してきたのだから、気持ちは分かるつもりだ。

www.longhardroadout.com


やりたい事を探せ

敗者復活を考えるときに気をつけたい事は、やりたい事を探した方が良い、ということだ。どういう事か。


大きな負けを経験すると、視点が短期的になると、上で書いた。そして同時に、世間体というか、表面的な成功を意識する傾向もあると思う。


本来思い描いていたキャリアを下回るという経験をする事により、より外面的な成功(収入、肩書き、世間体…etc)を渇望する事になりやすいと思うのだ。

 
しかし、そういった外面的なことばかり意識してしまうと、たとえ達成したとしても、あまり幸福な心理状態にはならないらしい。

Your pursue “intrinsic values” when you do something solely because you love it. You pursue “extrinsic values” when you chase money or status.

(中略)

The lesson from the research is clear: the more extrinsically motivated you are, the more you feel motivated by money or status, the more depressed and anxious you are.

(中略)

But when we’re counting “likes” on social media, we let others control our self-esteem. And that places your own happiness outside your control. Not good.

And even if you win, you lose. Studies show that the achievement of extrinsic goals — the fancy car and the impressive promotion — bring no lasting happiness. None. Meanwhile, when we pursue intrinsic goals like being a better parent or trying to improve our writing skills so our blog posts don’t suck, we feel much happier and less anxious.

訳: あなたが単にそれが好きで行う事をやる場合、"内在的な価値"を追求している事になる。お金や地位ばかりを追い求めている場合、"外面的な価値"を追求している、と言える。

調査からの教訓は明確である。より外面的な価値を追求する場合、よりお金や地位ばかりを追い求める場合、より抑うつ的になり、不安を感じるようになる。

ソーシャルメディアでの"いいね"を数える時、我々は自己評価を他人にコントロールされている状態だと言える。そしてそれは、自身の幸せを、自分のコントロール外のところに置いていると言える。それは良くない。

たとえそれで勝っているように思えても、あなたは負けているのだ。調査によると、外面的な価値を追い求めて達成したものー お洒落な車や印象的な出世などー は、長く続く幸福感をもたらさない。全く。一方で、自らの内在的な価値、良い親になろうとか、自分のブログがどうしようもない状態にならないように書くスキルを向上させるとか、そんな事を追求した方が、より幸福になり、不安感を感じることが少なくなる。

出典:How To Be Happy In Today's Crazy World: 3 Secrets From Research - Barking Up The Wrong Tree

やりたい事を追求するか、外的な成功を追い求めるかー


永遠のテーマだと思われるが、実は学術的な答えは出ていた。あなたが、最終的に目指すのが「幸せになる事」であれば、その答えはやりたい事を追求する事だ。

 
敗者復活を目指す人は、学歴、肩書き、収入などの面が満たされれば、敗者復活はできると感じてしまいがちだ。それは、あながち間違ってはいないのだろう。極端な話、やりたい事をやっていても食えない状態だったら、幸せとは言い難い。


しかし、だからといって、自分の内在的な価値から目を背け、利益ばかりを追い求める状態は、間違いなく幸福から遠ざかるという事だ。


敗者復活を目指す人は、これを機に考えてみてはどうか。自分のやりたいこととは何なのか、という事を。そしてその上で、改めて、肩書きやら収入やらの条件も満たせるものを探していくというのが、真の敗者復活なのではないだろうか。

まとめ

「人生の”敗者復活”を果たすために重要なマインドについて考える」

  • 大きな負けを経験したら、落ち着く時間をとれ
  • 敗者復活には時間がかかると心得よ
  • これを機に、やりたい事を考えてみよう


ちなみに今回の記事は、多くの部分を以下の本から引用した。また、英語で記述してある部分は、以下の本の著者エリック・バーカー氏のブログから引用している。人生の敗者復活を目指すにあたって参考になる科学的根拠のある情報が盛りだくさんの名著だ。数多ある成功法則の本と違い、科学的根拠のある情報ばかりを集めているので、読みごたえがあるはずだ。