留学のリアルな実態、みんな分かる?世界一無駄な留学をした著者が語る留学論!
どうも!たかひろです!
当ブログが元々留学に関する情報発信をしていたブログである事を最近忘れていました。なので、今回は久し振りに留学関係のお話をば。
留学のリアルなところって、皆さんどれだけ分かっているのでしょうか。
もちろん留学前は、ネットや知人からの情報でしか知り得ないでしょう。なので、ブログ等で情報発信するのが留学経験者の役目なわけです。
今回は、僕が感じた"留学の実態"について書かせて頂きます。世に出ている留学に対する意見と相反する所があるかもしれませんが、「こんな意見もあるのか」程度に受けとって頂ければと思います。
留学なんていらない
留学してから常々思っていたのですが...
何かを勉強するにあたって、絶対に留学しなきゃいけないなんて事、あるでしょうか。
…おそらくないですよね。
当ブログでたまにいってますけど、日本で勉強出来ない事なんてほぼないわけです(あったら教えてください)。
つまり、
「あの国のあの大学で勉強したい。なぜなら、あの専攻があの大学にしかないから」
なんて事、ほぼ起こらない訳です。
あなたが何か将来やりたい事があって、それが日本で勉強できる場合、留学ってしなくていいものなわけです。
たくさん勉強をする...のか?
よく皆さんが抱くイメージとして、
「海外の大学の学生はよく勉強する」
「授業に対する積極性が凄い」
等があると思います。
なので、「日本の教育はまちがっている!!アメリカのような自由に意見を言える文化で、たくさん勉強をした方がいい」みたいな意見の人もいます。
アメリカ留学を考えている人で、こういう部分に憧れて留学を考えている人も多いと思いますが、実態はどうなのか。
留学のこの側面に関して、僕は次のように思います。
勉強量が多くなるかどうかは人による
当たり前ですが、勉強量が多くなるかどうかは、人によります。
具体的には、あなたの学力であったり、要領の良さであったり、周りの学生のレベルだったり、分野に対しての予備知識であったり...そんな、様々な要素が、あなたが留学をしてどれくらいの勉強量をこなさなければいけないかを決めます。
確かに、数々の統計が、「どうやら海外の大学生は日本の大学生よりも勉強をたくさんするらしい」ということを示してはいますが、ただの一般化されたものが、あなたに当てはまるとは限りません。
例えば、僕は経済学部だったので、数学の授業をある程度の数取らされました。
しかし、どれも日本では高校くらいで終わらせられる内容ばかりで、比較的簡単でした。
それに対して彼らアメリカ人の学生たちは、授業中に話を何も聞いてなかったとしか思えないほど、できない。
以前にも記事にしましたが、彼らの数学のできなさは壊滅的です。
でも彼らは、当然単位は欲しいから、日々勉強するわけです。日本人の大学生がほとんど勉強しなくていいものを、長い時間をかけて。
こんな感じで、勉強量がどれくらい多くなるかは、人それぞれなんです。
勉強するからどーした!?
もう一つ思うことととして、大学生の時にたくさん勉強する事がなんだ、ということです。
大学生という時期を過ごすにあたって、”とにかく勉強をたくさんすることがいいことと思うこと”自体が問題です。
大学生くらいの年齢で考えるべき事、それは、将来のビジョンです。
これさえあれば、もうほんと、勉強量なんてどうでも良いと思います。
将来の事を考えたうえで、この分野をこれだけ勉強しておいた方が良い!という結論になるのなら、海外の大学へ行かなくても勉強量など自ずとついてきます。
大学で勉強した事を活かして仕事してる人なんてほとんどいないこの世の中で、勉強をたくさんする事そのものに価値を見出すことなんて、無意味なのでやめた方が良いですというのが僕の意見です。ていうかそれなら、日本の大学受験で良いですしね。
就職に有利… なのか?
就職に有利説も、以前からありますね。
これに関しては、こんな参考資料があります。
http://school.js88.com/scl_dai/ryugaku/merit/1002
上の参考資料の内容としては、
- 海外大学卒業者は、国内大学卒業者より年収が高い傾向にある
- 多くの企業は、留学経験者の採用に積極的
- 留学経験者は、留学経験による恩恵を感じている
と書いてあります。
確かに、統計としてこのような傾向はあるのでしょう。
しかし、就職に有利だから留学するなんて事は絶対に辞めましょう。
なぜなら、そんな考えで留学したら、肝心の就活も落ちるからです。
「留学さえすれば就活なんとかなるだろ」
「英語さえやれば就活なんとかなるだろ」
こんな感じの依存思考を見抜かれると、就活なんてどこも受からないです。
上の参考資料は、「留学経験者と収入等に相関関係がある」と言ってるだけで、因果関係があると言っているわけではありません。
ていうか、就活なんて自分次第なので、留学経験者だろうがFランだろうが、受かる人が受かる、受からない人は受からない世界です。なので、就活に有利という側面は、留学を経験するメリットになり得ない、という事になります。
ていうか、留学で得たものとして、「視野が広がった」ってなんだよw
留学の圧倒的なメリット
僕が考える、海外の大学へ留学するメリットを以下に挙げます。
語学と学位の同時習得
なんと言ってもこれでしょう。
留学、特に海外の大学へ行きそこを卒業するとなると、語学力と学位が同時に手に入るのです。
普通にクラスへ行き、教授の話を聞く。内容は日本の大学でやる事と大差ないでしょうが、それがその国の言語で話されているのです。つまり、同時に2つの事を学んでいるのです。
まぁ、留学というのはコストが高い場合が多いので、コストパフォーマンスが高い、という言い方は出来ませんが、時間対効果がエラく高いのは、間違いないでしょう。
分野によっては仕事に直結する、専門学校のような専攻も修士として取れる
海外の大学では、分野によっては就業する分野に直結するような内容を専攻として選ぶ事が出来ます。
僕が通っていたアメリカのとある大学では、日本の総合大学ではあまり見られない専攻として、
シネマ
インダストリアルデザイン
Art
シアター
ツーリズム
ファッション
... etc
等がありました。
日本であれば専門学校や短大でしか学べないような分野が、修士として学べるという訳です。
しかも、アートなどのような、日本では何回も浪人して美大に入らないと修士を取る資格も取れないような分野でも、比較的簡単に入る事が出来ます。
なので、
- 大学生くらいの年齢の時期にある程度就く職業の方向性が決まっている
- 時間もお金も許す
のであれば、一般教養も身につく(と少なくとも就活で言える)修士としてこれらの分野を学ぶのは、良い選択肢と言えます。
失敗に対して寛容な文化で勉強できる
一般に海外、特にアメリカなどのような国の文化の特徴として、失敗に対して寛容という特徴があります。
僕はアメリカの大学に行っていましたが、アメリカの学生ってほんと、授業中にトンチンカンな事ばかり言ってます。大学生になりたてのFreshmanなんて、本当に酷い笑
しかし、たとえバカみたいな事を言っていて何も考えていないように見えても、そういう発言ができる風土は良いと思います。
アメリカ人の大学生の発言は、確かにバカです。しかし、数多の失敗を重ねながら彼らは、PDCAサイクルをもの凄い勢いで回すのです。
結果、あまり考えていないけど、馬鹿みたいな発言ばかりだけど、その度に答えを教えられて覚えて行く…というわけです。
そういう、人の失敗を笑わない文化は単純に素敵だし、成長出来るとは思います。
学歴ロンダリング効果
学歴コンプレックスを抱えている人にとって、この学歴ロンダリング要素は魅力的でしょう。
何せ僕も、この部分のみで海外大学に留学したようなものですからね笑
このことは、以下の記事に詳しいです。
お金と時間はかかりますが、日本の訳わからない大学よりも海外の訳わからない大学の方が、コンプレックスが少しでも軽減出来ると思います笑
その国が好き
メリットと言えるかどうか微妙ですが…
特定の国に対して憧れを持っていて、いつかはその国で暮らしてみたい!出来れば働いてみたい!という人は、その国へ留学するのは良い選択肢です。
その国で将来仕事をする事を見据えているのなら、その国の大学へ留学するとなお良しです。
学生の段階でその国を経験しておく事により、自分は本当にこの国でやっていけるがどうかの判断もつくと思います。
まとめ
「留学のリアルな実態、みんな分かる?世界一無駄な留学をした著者が語る留学論!」
- 日本で勉強できないことなどほぼない
- 勉強をたくさんさせられることは、海外大学へ留学するメリットになり得ない
- 留学経験者と年収には相関関係は一応あるが、因果関係では当然ない
- 留学における"圧倒的なメリット"を考える
以上が、僕が実際に経験して感じた、「留学のリアル」です。
留学に関しては、ネット上だけで様々な情報が手に入ります。が、僕としては、こういう留学の「本質」「実態」の部分をより知って貰ってから留学を考えてもらうのが良いと思ったので書かせて頂きました。
この記事は「こんな意見もある」と心に留めておいて頂けたらと思います。