世界一無駄な留学

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とりあえず覚えなくて良い英文法を挙げてみた(留学、TOEIC、TOEFL等で)

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どうも、たかひろ(@LongHardHell)です!


最近、大学受験時の英文法参考書をなんとなく見返していたら気づいた事があります。それは、


「覚えなくて良い英文法項目意外と多くね?」


という事です。


なんか参考書に載っているし、先生から覚えなさいと言われるからとりあえず覚えたけど、、、


「いや、いつ使うの?」


みたいな英文法項目が散見されました。


まぁ翻訳家とか通訳とか予備校講師とかを目指すのなら覚えていなくてはいけないでしょうが……


というわけで今回は、留学中やTOEFLのようなアカデミック英語でも、TOEICのようなビジネス英語ではあまり覚えていても役に立たないと思われるものをとりあえずピックアップしてみました。英語学習の参考にご活用いただけると幸いです。


また、この情報はあくまで僕の経験則です。もちろん自分なりに調査もしたうえで書いていますが、


「いや、この文法はこんな場面で使うよ!!」


という事情通の方がいれば、コメントなどを残していってくれるとありがたいです!

クジラの構文

こんな構文です。


例文:“A whale is no more a fish than a horse is.”

意味:“馬が哺乳類であるのと同様に、クジラも哺乳類である。”


大学受験を控えている学生さん達は、先生方に覚えさせられている人も多いでしょう。僕も昔覚えさせられました。


わざわざ印象に残りやすいようにクジラの構文と命名されていますが、、、


僕の英語系の専門学校時代、また留学中にも、お目にかかったことは一回もないですね。


まず、例文が意味不明。あまり使わない、仰々しい文法項目であるにも関わらず、中身が全く無いw 何を当たり前のことを言っているんだという話です。


しかも、同じ内容のことを言いたければ、


“Whales are mammals as horses are.”


などのように、普通に言い換える手段があります。この構文に頼らざるを得ないタイミングが思いつかないんですよね…


ちなみにこの文法項目を、HiNativeで質問してみたら、以下のような返答がきました。


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というわけでとりあえずこの文法は、あなたが大学受験を控えているか、翻訳家や通訳を目指していない限りは、覚えなくて良いと思われます。


大学受験では、出題される可能性は一応あります。この構文をちゃんと覚えているかわざわざ確認するような出題はされる可能性はあります。でも、どうやら実用性は低い。まぁ、日本の英語教育なんてそんなもんです笑

...no sooner… than~


覚えにくいことこの上ないこの構文。例文としては、


例文:"I had no sooner uttered the words than I regretted them."

意味:その言葉を口にすると、私はすぐに後悔した。


この構文も、たまに文法書や参考書を見直すと、「あぁ、あったなこんなの...」くらいの印象しかありません。


TOEFL対策頑張ってた専門学校時代とか、実際に3年留学してた時にも、見た覚えないんですよねぇ。だって、重要なところでこれを見たら、意味を理解するために調べるはずですから。


なので、たまぁ~に出てくることがあるかもしれない、という認識でいれば、留学生活ならば乗り切れるでしょう笑


ちなみに、話をより複雑にさせるのが、この構文に倒置形が絡んできた場合。


no soonerが否定語なので、文頭にこの語句が来た場合はその節の語順が倒置形になります。こんな感じ。


元の文:"I had no sooner uttered the words than I regretted them."


no soonerを文頭にもってきて....


倒置形:”No sooner had I uttered the words than I regretted them."


こんな感じのが、受験で出されたりするかと思われる。笑


まぁ倒置法の本質が分かっていればいいんですけど、なんか、どうせ使わないのに難しいの覚えさせられているのは、なんか時間の無駄ですよね。。。

言い換えられる


ちなみにこの構文をあまりおぼえる必要がないと言っている理由はもう一つありまして、それは、


もっとずっとシンプルな構文で言い換えられる


からであります。


例えば、

"I had no sooner uttered the words than I regretted them."

"As soon as I had uttered the words, I regretted them."
"Right after I had uttered the words, I regretted them"


というわけで、おなじみの、「主節+従属節」の構文で言い換えられました。


こっちの方が簡単だし、実際に使うとなったら、ネイティブも圧倒的にこっちを頻繁に使っている印象があります。


僕も5年間の英語ガチ生活の中で印象が薄いのですから、少なくとも優先度は低いでしょう。

...hardly(scarcely).... when(before)


上の”...no sooner… than~”と全く同様の構文。同様の意味。というわけで、まったく同様の理由で覚える優先度は低め。


ちなみに、こちらの構文は、HiNativeで質問済みです。こんな返答が来ました!


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まぁ要は、優先度は低めですね。あ、でもたぶん、hardlyとscarcely自体は、覚えておいたほうが良いと思う。。。受験頻出な印象あるし。seldomとrarelyも忘れずに。


Not...untilの訳し方


さて、最後に、前々から疑問に思っていたnot...untilの訳し方についてです。

例文:It was not until the next morning that I knew that he had died suddenly.
訳:翌朝になってはじめて彼が急死したことを知った。


not...untilの強調構文バージョンですね。おなじみですね?(これはさすがに覚えましょう!)


...not until~は、~して初めて...のように訳されるのが好ましいとされています。


ただ、留学とかTOEFLとかに臨むにあたって、そんな認識なくてよいです笑


このように訳すのが綺麗だとされているだけで、「~するまでは、...ではなかった」という認識で、時系列的にはあっていますし、意味も同じです。


これから留学して英語だけの生活をしていくなかで、英語を日本語に訳すなどの能力はあまり必要じゃないと思うので、留学だったりTOEFLでの高得点を志しているということであれば、訳し方は覚えなくてよいです。



訳す作業も必要な大学受験生翻訳家の人達は覚えておかなくてはいけないのでしょうが、留学するうえでは必要ないと思います。

まとめ

日本の英語教育って、話すにあたって覚えなくてよいことを覚えさせるという点で、無駄がかなり多いです。いったい、英語を教育して何をさせたいのかよくわからない...そんな教育なもんで、時に無駄な時間を過ごしてしまうことがあると思っています。


今回ここに挙げたのはあくまで僕の経験則からくる例であり、もしかしたら僕が出会ったことのないシチュエーションでは使うかもしれません。また、僕が挙げた表現以外にも、いらない文法事項があるかと思います。そういった意見をコメント欄や、最近やっと始めたTwitter(@LongHardHell)で言ってくれるとありがたいです!


それでは、今日はこの辺で!