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スタディサプリイングリッシュが改めて凄い件について書いてみる(日常会話コース)

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英会話の参考書など、基本的にどれも同じだ。


毎年毎年、新しいものが出る。しかし、どれもあまり変わらない。


時には、「聞き流すだけで英語が話せるようになる!」なんて、耳障りの良い言葉を並べ立てて目立つものもあるが、聞き流すだけで英語が話せるようになるわけもなく、だんだんとそのメッキは剥がれて行く。そして、消費者は思う。「またダメだったか…」と。


私は、英語関係の専門学校を出て、留学も経験している。多少英語が話せるようになってから書店の英会話コーナーを見渡して思うのは、「正直、俺にも作れそう」である。


しかし、久しぶりに「俺には作れそうにない」教材を見つけた。そしてそれは書店には売っていない。

 
その名はスタディサプリEnglishである。


仰々しい導入になってしまったが、今回は、そのスタディサプリEnglishの使用感についてのレビューを書いていく。一応、スタディサプリEnglishとは…という説明から入るので、使用感のみを知りたい人は、…へ飛んでもらって構わない。

スタディサプリEnglishとは(日常会話コース)


大人気のスタディサプリイングリッシュ。人気なだけあり、コストパフォーマンスはずば抜けてすごい。


スタディサプリEnglishとはリクルートが運営するオンライン英語学習サービスだ。App storeの教育部門ランキングで1位(2018年5月現在)の、大人気英会話アプリ。使用者は平均2.8ヶ月で、効果が実感できるのだとか。 


最近利用している人をよく見かける。先日、電車で隣に座っていた人も利用していた。もうもはや一ブロガーが紹介する必要もないくらい普及している感もあるが、まぁいいものはいくら紹介してもいいだろう。

登録~レッスンまで

スタディサプリEnglishは、無料でも週二回ほど利用できる。それ以上利用したい人は、一週間の無料期間後に月額980円の課金が必要だが、普通に安いと思う。

 
無料会員でも有料会員でも、以下のリンクから会員登録が可能だ。

スタディサプリ Englishの会員登録


会員登録が終了したあと、レベルチェックに入る。レベルチェックでは、ひたすらリスニング問題を解答する形式だ。


スタディサプリEnglishでは、各レベルに以下のような基準を設けている。


レベル1~3→ 英検3~5級 TOEIC500点
レベル4~5→ 英検2級 TOEIC600点
レベル6→ 英検2級 TOEIC700点
レベル7→ 英検準1級 TOEIC780点以上


レベルテストは一応設けられてはいるが、自分の感覚次第でコース変更は可能なので、簡単だなと思ったり、難しすぎたりしたら、その都度コースを変更できる。
 

さて、レベルチェックまで終われば、レッスンを開始出来る。レッスン作成の監修をした人物の紹介が一応あるが、正直このアプリでもっともいらないパートなので飛ばして構わない。


さて、いよいよレッスンである。


1レベルあたり、240レッスン(60時間分)のレッスンが用意されている。980円でこの分量は、結構気前が良いと思う。

 
1レッスンの流れは、以下の順で進んでいく。

ストーリーを聴く

クイズ(内容理解・単語)

ディクテーション(書き取り)

会話文チェック(日本語訳の確認)

なりきりスピーキング(復唱)

クイックレスポンス(表現を使った発話)


という流れ。


内容理解では、2~3分ほどのショートストーリーが英語で展開される。内容としては、1~3レベルくらいだと、食事とかそういう日常に関することが多いが、レベルが上がっていくにつれてカップルの別れ話など、シチュエーションのレベルも上がっていくという感じ。


ディクテーションでは、キャラクターによって発話される文を、1文字1文字打ち込んでいくという形式。

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この練習により、日本人にはなじみのない音まで聞き取る練習ができる。リスニング力向上が見込めるのは言うまでもない。


なりきりスピーキングは、いわゆるシャドーイングである。キャラクターの発話の後に、同じ分を自分で発音する。


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最後に、クイックレスポンス。これはそのレッスンで身に着けるべき会話表現を練習するパート。

例えば、これが、とあるレッスンで、身に着けるべき表現のテーマ。


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そして、会話シチュエーションが突如現れ、実際に会話を想定して練習してみよう、というわけである。


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後にまた話すが、特に普通に勉強していてサボりがちなディクテーションとシャドーイング、そしてクイックレスポンスが効率良く取り組めるところが良い。


スタディサプリEnglishを使うメリット

以下に、スタディサプリEnglishを利用して得られるメリットを挙げていく。私の主観的な意見や分析も多少入ってはいるが、参考になると思う。

継続しやすい

 
多くの人が、このスタディサプリEnglishの良さとして挙げている部分。継続のしやすさというのは、英語に限らず何かに上達する上で一番大切な要素だ。

 
さて、何故継続しやすいのか?という事に関して、私が感じた事を述べる。

 
物事を継続するには、

  • 行動障壁が低いこと
  • 日々の進捗が確認できる事

 
が必要になってくる。そして、スタディサプリEnglishは、上記二つを満たしていると感じる。どういうことか、以下に詳しく書いていく。


行動障壁が低い


行動障壁が低いというのは、目的の行動をするまでの手間があまり無いという事だ。例えば、ジョギングを習慣化したい時に、ランニングシューズをそばに置いておくという事をするだけで、一気に取り組みやすくなる。

 
スタディサプリEnglishは、取り組むまでの行動障壁が低い。アプリをインストールしておけば、スマホを眺める際に目に入る機会は自ずと多くなる。勉強したければ、アプリを開けば良いだけだ。

 
また、勉強法を考える必要も無い、というのも行動障壁を低くするポイントである。


例えば、とある英語テキストで、このように勉強して下さい!という事が、23ページにわたって書いてある。23ページにわたって、リスニングをし、問題を解き、シャドーイングをしてください、具体的な方法は...ということが書いてあったりする。そして、そのテキストには、シャドーイングをしやすくする工夫などされていなく、自分でCDを聞いて、ポーズしてシャドーイングしてください...という感じである。


説明長い。自分で工夫するのめんどくさい。しかも、やることは、スタディサプリEnglishと同じだ。だったら、スタディサプリEnglishでいいよね、という話になる。スタディサプリEnglishなら、勉強法も何もない。出てくるものを、そのままやればいい。


このように、「やるのだるい...」というのを抑えてくれているため、継続がしやすいのではないか、と考えられる。


日々の進捗が確認できる

さて、もう一つの特徴として、日々の進捗を勝手に管理してくれる、という機能がある。


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こんな話がある。

人を最もやる気にさせるのは、やりがいのある作業で進展が感じられるときだと、調査でも示されている。感じられる進歩は、ささやかなものでいい。ハーバード・ビジネススクールのテレサ・アマビールは言う。「各企業内での調査によると、社員に意欲を起こさせる最善の方法は、毎日の仕事で、容易に進歩が得られるようにする事でした。

実際、たえずささやかな成功が得られるほうが、ときどき大きな成功を手にするより、幸福感につながることがデータによって示されている。「大きな功績にしか関心を示さない者より、小さな成果を途切れなく感じている者のほうが、人生に対する満足感がニニ%高い」という。

2017年 飛鳥新社 「残酷すぎる成功法則」エリック・パーカー著/橘玲 監訳/竹中てる美 訳 131Pより引用

継続するのに大切なことは、時々ある大きな成果ではなく、一見くだらないと思いがちな、日々の小さな勲章だ、ということだ。そして、スタディサプリEnglishは、そんなものを与えてくれるのだ。


まぁ、継続というのは、どこまで行っても”自分次第”だ。いくら続けやすいとうたわれていても、今まで数々のものを断念してきた経験はあるだろう。しかし、少なくとも、継続をしやすくするための工夫は、ほかのどんな英語教材よりなされている、とは言えるだろう。

 

アウトプットの少なさを補える

さて、もう一つのメリットとして、スタディサプリEnglishを利用すれば、アウトプットの少なさを補える、というメリットがある。


英会話を勉強していて悩ましいのは、アウトプットの少なさだろう。


第2言語を話せるようになるためには、実際のアウトプット体験、または、アウトプットを意識しながらインプットをする必要がある事を、以下の記事で述べた事がある。

 
www.longhardroadout.com


 
実際に英語のアウトプットが頻繁に行える環境にあなたがいるのであれば問題ない。このままの調子で勉強を続けていけばいいだろう。

 
しかし、色々な意味で、アウトプットを頻繁に行うというのは難しい。例え留学をしたり英会話学校に通っていても、最初の方は物怖じして話せなかったりもするだろう。そもそも、そこまで気負いせずアウトプットがしやすい環境にいるというのも稀だ。

 
というわけで、英会話を勉強する人にとって、独学でやる部分がある程度必要になってくる。そして、その独学こそが、あなたの将来の英会話の習熟度を決めるという意見も、以前述べた。
 
www.longhardroadout.com


そして、その独学にぴったりなのが、スタディサプリEnglishだというわけだ。

 
例えば、アウトプットを意識したインプットという勉強をするのに、映画を使うという勉強法がある。映画を観て、気になったフレーズをメモしておいて、後で音読をするというような練習法だ。

 
出来る人であれば、この勉強法で問題ないと思う。しかし、この勉強法の問題点は、面倒、という点だ。


映画を観ながらフレーズをメモするという作業は、意外とめんどくさい。場合によっては巻き戻したりして聞き直す必要もあるので、映画が遅々として進まない。つまり、映画が楽しくなくなってしまうのである。

 
このように、アウトプットを意識したインプットには、上の話とかぶるが、若干の行動障壁がある。その行動障壁を低くして、アウトプットを意識したインプットに取り組みやすくしてくれているものが、スタディサプリEnglishというわけだ。

 
上で説明したように、スタディサプリEnglishでは、1レッスンにディクテーションとシャドーイングが組み込まれている。すべて終わらせないと、メダルがつかないのだ。

 
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この状態が、非常に気持ち悪いので、やりたくなる。しかも、ディクテーションする部分、シャドーイングする部分は、もう用意されているので、自分でフレーズをメモしておく必要がない。画面に現れるものを、そのままやればよい。


このように、アウトプットを意識したインプットへの行動障壁が低い→やる気になる、ので、取り組みやすいのだ。そして、アウトプットを意識したインプットを継続することにより、英語は話せるようになる。
 

スタディサプリEnglishのデメリット

さて、そんなスタディサプリEnglishにも、デメリットはある。筆者が感じたものや、ネットでの口コミを集計してまとめてみたので、参考にしてほしい。

あくまで独学用

スタディサプリEnglishはあくまで独学用である。


アウトプットを意識したインプットがしやすいという話をしたが、実際にアウトプットをした事になるわけでは無い。やはりあくまで、実際アウトプットする環境があるが、少ないアウトプットを補完するため、という使い方がベストである。


しかし、継続して利用すれば、スタディサプリEnglishの内容だけで、日常会話は問題なく出来るようにはなると思う。私は昔、留学経験もなく、特にアウトプットの環境も無いが、とても綺麗な英語を話す人物に会ったことがある。彼は、映画だけで英語を身につけたそうだ。スタディサプリEnglishにも、そういう力はあると思うので、ぜひそうなれるように頑張ってほしい。

単語や文法や体型的に学べない


スタディサプリEnglish 日常会話コースは、基本的に会話表現の習得にフォーカスを当てたレッスンを用意している。単語や文法を改めてやり直したい、という人は、別のテキストを併用する事を勧める。


また、日常会話コースは、TOEIC対策などにも適しているとは言えない。リスニング力の向上は当然見込めるが、TOEICに対応するには、別途TOEIC用のリスニング力を鍛える必要がある。


TOEIC対策用には、姉妹版のスタディサプリEnglish TOEIC対策コースをお勧めする。

データを食う

各レッスンは、ダウンロードをしないと受講できない。スマートフォンで受講する場合、Wifi環境でなければ、現状のデータプランの使用量から消費される形になるので、注意が必要だ。

スタディサプリEnglishを使用するべき人

以下に、スタディサプリEnglish、日常会話コースを使用の使用により、英会話力を飛躍させる事が出来るであろう人達の特徴を挙げていく。


  • アウトプットの少なさを補いたい人
  • 独学で行けるところまで行きたい人
  • 病的なまでに面倒くさがりだが、英語を身につけたい人
  • 月980円を”投資”と割り切れる人

というところだろう。私がまた英会話を練習する際は、間違いなく利用するだろう。

 

今度こそ、英語話せるようになろうぜ

日本人にとって英語習得は、とても難しい事は分かっているだろう。

しかし、適切な方法と道具、そして十分量のコミットメントを持てば、習得は可能だし、日本に居ながらににして相当レベルになった人もいる。

 
その適切な方法と道具として、スタディサプリEnglishはオススメできる。

 
ちなみに、通常は一週間の無料期間があるのだが、「TRY2016」というキャンペーンコードを申し込み時に入力すれば、その期間を一ヶ月に延長できる。「キャンペーンコード(任意)」という欄があるので、申し込みを進めていけばわかるだろう。


このキャンペーンがいつ終わるかわからないので、検討しているなら早いうちに申し込むのがいいだろう。

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